Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2020年6月23日

Vol.1610 ETFからの資金流入もあり、
中長期の堅調な推移が期待される金

金の価格が堅調に推移しています。金価格の国際的な指標であるニューヨーク金先物は、足元で1トロイオンス=1,700米ドル台と、2012年3月来の高値水準で推移しています。こうした背景には、世界的な低金利環境の長期化や、依然として不透明感の高い世界の経済環境などが挙げられます。

2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大による市場の混乱から、主要国で利下げが行なわれたほか、大規模な資金繰り支援策が採られたことなどから、世界的に低金利環境が継続しています。これにより、金利収入を生まない金の相対的な魅力が高まり、金への継続的な資金流入の追い風になっているとみられます。

また、5月以降、感染拡大ペースの鈍化などから、一部の国・地域で移動制限が徐々に緩和され、経済活動再開に向けた動きがみられるものの、感染拡大第2波への警戒感などから、金融市場は今後も不安定な状況が続く可能性があります。金は、実物資産であり、株式・債券とは異なり、発行体の信用リスクが存在しないことや、株式との相関性の低さなどから、世界経済の不透明感が高まる局面で選好される傾向にあることも、金価格の下支え要因になっているとみられます。

なお、こうした要因から、金ETF(上場投資信託)を通じた、年金基金など中長期的の視点で投資を行なう機関投資家からの資金流入が拡大しています。従来の金価格の上昇局面では、短期売買目的の投機筋が主導していたケースが多いとみられますが、今回は機関投資家による中長期スタンスの資金の流入も、金価格を高値圏に押し上げている背景にあるとみられます。

米国では経済活動再開への動きが進む一方、感染拡大の第2波への警戒感や、米労働市場の回復に時間がかかるとの見通しから、FRB(連邦準備制度理事会)は6月10日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、少なくとも2022年末までゼロ金利政策を維持するとの見通しを示しました。このように米国をはじめ世界的な低金利環境の長期化が見込まれるほか、投資家のリスク回避姿勢が高まる局面では、金価格のさらなる上昇も期待されます。

【図表】[左図]低金利環境が続く中、金価格は上昇、[右図]ETFによる金保有は、過去最高額を超えて増加 グラフを拡大

(ワールド・ゴールド・カウンシルなど、信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

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