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2020年9月7日

Vol.1630 コロナ禍で注目が集まるゲノム技術
~ゲノム解析が感染症対策の基幹技術に!?~

新型コロナウイルス(以下、新型ウイルス)の世界全体の累計感染者数は、9月1日時点で2,500万人を超えるまでに拡大するなど、依然、収束の目途が立っていません。こうした中、近年、コストの低下やスピード・効率の向上などの技術革新が急速に進んだゲノム解析技術を新型ウイルスの分析や、感染拡大の抑止に役立てる取り組みが進んでいます。

ウイルスは、増殖する際に遺伝子に変異が生じることがあります。インフルエンザウイルスのワクチン接種が毎年のように必要になるのは、従来の抗体が変異したウイルスには機能しないことなどが原因のひとつです。今回の新型ウイルスは急速に増殖を繰り返すため、遺伝子の変異が半月に1回程度起きているとされ、変異したウイルスの分析および迅速なワクチン開発において、機動的なゲノム解析の重要性が高まっています。

また、ゲノム解析は、新型ウイルスの感染経路の追跡や感染拡大の抑止に向けた対策立案にも力を発揮しています。米レッド・ハッチンソンがん研究センターがウイルスの遺伝子変異などの情報をもとに感染経路を追跡した結果、感染が拡大した経緯や感染者が無自覚のうちにウイルスを広めうることが判明、この発見に基づき、感染拡大を遅らせるため、都市封鎖や一定の社会的距離を保つといった対策が世界各国で打ち出されました。

こうした感染症対策における有効性から、ゲノム解析機器・サービスへの需要は世界中で高まっています。ゲノム解析機器世界大手の米イルミナは、同社の解析機器が米国食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可*を取得したことを発表しました。また、世界各国でゲノム解析サービスを手掛ける中国BGIゲノミクスは、新型ウイルス感染拡大に伴なう需要の増加により、2020年上半期の純利益が前年同期比で700%を超える増加となりました。このように、長引くコロナ禍の中、関連企業の今後の成長に注目が集まっています。
*FDAが緊急時に未承認薬や医療機器などの使用を許可する制度

【図表】[左図]ウイルスの分析や感染経路の追跡に活用されるゲノム解析技術、[右図]【ご参考】世界株式とバイオテクノロジー株式の株価推移(上)とEPS(1株当たり利益)の推移(下) グラフを拡大

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