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2020年9月9日

Vol.1632 世界で進むスマートシティ構想
~MaaSの発展にも期待~

スマートシティと呼ばれる、都市が抱える諸問題に対してICT(情報通信技術)などの新技術を活用しつつ、生活の質の向上やサービスの効率化をめざす都市の構築が世界で加速しています。そして、その中核を担うのがICTを活用してマイカー以外の移動サービスをシームレスに繋ぐMaaS(Mobility as a Service)であると言われています。

こうした動きの背景には、2050年に世界人口の70%が都市に集中すると予測されていることがあります。都市に人口が集中すると、より効率的な交通網や環境対策などが必要となることから、解決策としてビッグデータなどを活用したスマートシティへの期待が高まるようになりました。世界で最もスマートシティ化が進んでいる都市の一つと言われるシンガポールでは、2014年以降、国全体のスマートシティ化を図る「スマートネーション戦略」が国家主導で推し進められており、MaaSについても、国策として積極的に取り組まれています。シンガポールは東京23区と同程度の国土であり、都心部に人口が集まると、大渋滞による都市機能の麻痺などが想定されることから、自動車の所有に制限が設けられていることがMaaSの拡がりに寄与しました。また、利便性の高いMaaSアプリが、その拡がりを後押ししたようです。アプリに目的地を入力すると、鉄道やバスだけでなく、自転車のシェアリングなどを組み合わせた経路が複数表示されるほか、選択した経路で必要な決済をアプリ上で済ませることができます。こうしたサービスの拡大などもあり、自動車を保有するより公共交通機関などを利用する方が便利であるという考えが拡がり、シンガポールの抱える課題解決とともにスマートシティ化に繋がっているとみられます。

国内でも、トヨタ自動車が2020年1月に「ウーブン・シティ(Woven City)」と呼ばれる、人々の生活に自動運転車やロボットなどを取り入れたスマートシティを開発するプロジェクトを発表し、MaaSの活用が期待されています。また、2020年6月には、政府が推進する、AIやビッグデータなどを活用し、生活全般に最先端技術を取り入れたスーパーシティの実現を目指した「スーパーシティ法案」が公布されるなど、取り組みが拡がっています。

スマートシティの実現を通じて、交通渋滞や環境汚染などの都市問題が解決に向かうようであれば、私たちの生活の質はより良くなることが期待されます。世界各国・都市における課題はそれぞれ異なりますが、スマートシティへの取り組みと、それに伴なうMaaSの実用化から今後も目が離せません。

【図表】世界のスマートシティ・ランキングと主な取り組み事例

(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)

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