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2020年9月15日

Vol.1634 消費関連セクターを牽引役に、
コロナ禍でも堅調に推移する中国本土株式市場

2020年3月以降、世界各地でコロナ禍に伴なう混乱が続く中、中国本土株式市場は概ね堅調な推移となっています。足元で、CSI300指数*は2015年来の高値水準で推移しており、その主な牽引役が消費関連セクターです。

市場が堅調な要因の一つとして、中国の相対的に堅調な景気回復が挙げられます。主要国・地域が4-6月期に前年同期比で大幅なマイナス成長となる中、世界で最初に感染が拡がり、1-3月期にマイナス成長となった中国の4-6月期成長率は市場予想を大きく上回る+3.2%となりました。また、こうした景気回復に加え、新型コロナウイルスの新規感染が一定の水準で抑えられていることなどを背景に、国内消費には緩やかな改善がみられます。

国内消費に関しては、政策面での後押しも追い風となっています。中国政府は、近年の米中対立の悪化や保護主義的な動きの広まりなど外部環境の不透明感を背景に、国内消費の拡大を重視する考えを示し、様々な支援策を打ち出しています。昨年来、国内消費の拡大などを狙った企業や個人の税制改正に動いているほか、規制事業である国内免税店に対して、事業者免許の拡大や、中国の人気観光地である海南島での免税上限引き上げなど、従来中国国民が海外で行なっていた消費を国内に呼び戻す政策も発表・施行されました。

こうした中、7月の共産党中央政治局会議で言及された「国内大循環」が関心を集めています。これは、米中対立の長期化を前提に、成長の柱として、海外ではなく、国内の消費や市場、企業を優先する新たな戦略と捉えられています。習近平国家主席が8月下旬、2021-25年の中期経済目標「第14次5ヵ年計画」の策定に向けた会議で、国内大循環による内需主導の発展を目指す考えを示したことで、中長期的に続く投資テーマとして、市場の注目を集めています。

さらに、中国では近年、「国潮(こくちょう)」と呼ばれる中国の伝統文化やデザインを再評価する動きがトレンドとなっており、中国ブランドが選好される傾向がみられます。9月に入り、米国を中心とした株式市場の下落に伴なう投資家心理の悪化を受け、中国本土株式もやや軟調となっているものの、政策面の後押しに加え、こうした中国国民の嗜好の変化などを背景に、中国消費関連企業の今後の成長とそれに伴なう株価上昇が期待されます。
*上海または深セン証券取引所に上場のA株、300銘柄で構成される株価指数

【図表】[左図]消費関連セクターを中心に、堅調に推移、[右図]今後の回復が期待される国内消費
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