Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2020年9月23日

Vol.1636 コロナ禍で注目が集まるゲノム技術②
~実用化へ向けた動きが進むゲノム関連技術~

2020年9月7日の楽読Vol.1630「コロナ禍で注目が集まるゲノム技術~ゲノム解析が感染症対策の基幹技術に!?~」で、ゲノム解析技術のコロナ禍における活用についてご紹介しましたが、注目を集めているのは解析技術だけではありません。「CRISPR/Cas9(クリスパー/キャスナイン)」の発見などにより、研究効率が飛躍的に向上したゲノム編集をはじめとするゲノム関連技術を、新型コロナウイルス対策に活用する動きがみられます。

足元では、ゲノム関連技術による新型ウイルスの治療薬・ワクチンの開発が進んでいます。ゲノム編集技術を使った難病治療の研究を進める米バイオ医薬品大手リジェネロンは、新型コロナウイルス感染者の治療や感染予防の効果が期待される医薬品の開発を進めています。また、英製薬大手のアストラゼネカは、ゲノム編集を施したウイルスを用いる新型ウイルス向けワクチンの開発を、米バイオ医薬品ベンチャーのモデルナは、mRNA(メッセンジャーRNA)と呼ばれる遺伝物質の特性を活用した同ワクチンの開発で先行しています。

このほか、米国では「CRISPR」関連技術を使った新しいPCR検査の開発も進んでいます。この検査は、従来のPCR検査と同程度の精度を持ちつつ、検査時間の大幅な短縮や、検査の簡素化・コスト削減が可能になるとされ、開発に成功すれば、家庭でも簡単に検査ができ、新興国などの検査拡大にも寄与すると期待されます。

こうしたゲノム関連技術は、現時点では研究・開発段階のものが多く、実用化へのハードルが高いものもあります。しかし、今回のコロナ禍で、移動制限や非接触ニーズの高まりなどを背景に、ビデオ会議システムやキャッシュレス決済などのイノベーションの普及がみられたように、社会の激動期には、社会的なニーズの変化から、イノベーションに対する人々の心理的抵抗の低下などがみられる傾向にあります。ゲノム関連技術についても、コロナ禍に伴なう需要の高まりを背景に、イノベーションの成果を享受できる時代は、そう先の話ではないかもしれません。「21世紀は生命科学の時代」とも言われる中、ゲノム関連技術の重要性はますます高まっており、こうした技術を保有する企業には、今後も高い注目が集まると考えられます。

【図表】世界のバイオテクノロジー関連株式は10年で大きく上昇 楽読Vol.1630「コロナ禍で注目が集まるゲノム技術~ゲノム解析が感染症対策の基幹技術に!?~」はこちら

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