Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2020年10月8日

Vol.1643 コロナ禍を契機に、
さらなる発展が期待されるフィンテック

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、私たちの生活は一変しました。ソーシャルディスタンスの確保や、不必要な接触機会を減らすことなどが求められるようになったほか、企業ではテレワークが推進されるなど、従来にはなかった生活様式が拡がっています。

世界株式はコロナショックで急落したものの、各国・地域の積極的な財政・金融政策の実施などにより、株価は3月23日を底に回復傾向にあります【左上グラフ】。こうした中、コロナ禍で恩恵を受けると期待される銘柄やセクターなどに資金が流入し、新常態の世界に目を向けた選別が行なわれています。各種指数の騰落率を比較すると、セクターによって、リターンに大きな差が生じています。特に、フィンテック関連企業の株価指数は相対的に大きなリターンとなっており、コロナ禍に伴なうフィンテックの拡がりに対して、市場からの期待が高まっていると考えられます【左下グラフ】。

例えば、コロナ禍で人との接触機会を減らしたいというニーズが拡大し、オンラインショッピングを利用する人々が増加しています。それに伴ない、フィンテックの代表例であるキャッシュレス決済の利用機会が拡大するなど、決済のデジタル化が進展しており、フィンテックの成長を後押しすると考えられます。英調査会社ユーロモニターの予測では、2019年から2024年にかけて、各国のデジタルコマース決済(モバイルやオンラインなどの電子決済)額は大きく増加するとされています【右グラフ】。

また、新たなフィンテック関連サービスも生まれており、注目されています。新型ウイルス感染拡大による景気悪化に伴なう失業者の増加により、インターネットを通じて企業や個人から短期・単発の仕事を請け負う「ギグワーカー」と呼ばれる人々が増加しており、米国だけで5,700万人にのぼると推計されています。ギグワーカーは安定した収入が得にくく、一般的な金融機関のローンや金融サービスを利用することが難しい場合があることから、ギグワーカー特有のニーズに着目した融資や保険などの金融サービスを提供するフィンテック企業が出現しており、新たな市場として注目されています。

デジタル化の進展により高い成長性が期待されているフィンテックは、ウイルスの脅威がもたらした新常態によって、成長速度をさらに加速させると期待されます。

【図表】[左図上]フィンテックと世界株式の推移、[左図下]主なセクター別の騰落率、[右図]各国のデジタルコマース決済額 グラフを拡大

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