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2020年10月14日

Vol.1645 迫る米大統領選挙・議会選挙
~結果確定に時間を要し、不透明感が強まることも~

米国では、11月3日の投開票が近づく中、大統領選挙では野党・民主党のバイデン前副大統領が世論調査で優勢を維持している(左グラフ参照)ほか、議会選挙でも総じて民主党が優勢との見方が拡がっている模様(右グラフ参照)です。ただし、4年前にトランプ氏が大方の予想に反して勝利を収めたように、「隠れトランプ支持者」の存在などもあり、結果は最後まで分かりません。また、今回は結果確定までにかなりの時間を要する可能性があることにも注意が必要です。

トランプ共和党政権下の現在、議会の過半数を占めるのは、上院では与党・共和党ながら、下院では民主党と、いわゆる「ねじれ状態」にあります。このため、与野党対立が強まると、例えばコロナ禍対応の追加景気対策のような重要案件ですらまとまらない、「決められない政治」が続いてきました。ところが、足元では、バイデン氏が世論調査で優勢なだけでなく、議会選挙についても、民主党は下院での過半数維持にとどまらず、上院で過半数を奪取するとの見方が拡がっている模様です。政権と議会両院を民主党が制する場合、企業や高額所得者などに対する増税が行なわれるとして、従来は市場で警戒されていました。しかし、足元では、追加景気支援策やインフラ投資など、財政支出の拡大がスムーズに進むとみられる点に注目し、歓迎する向きもあるようです。

コロナ禍が続く中での今回の選挙では、大半の州で郵便投票が併用されます。同投票の場合、確認に手間がかかるほか、選挙当日までの消印のあるものを有効とする州もあり、結果判明までに少なくとも数日を要する見通しです。なお、民主党支持層に郵便投票を利用する意向が強い一方、共和党支持層ではその意向が低いことから、投票所分の開票段階ではトランプ氏に有利な途中経過が出るものの、その後、郵便投票分の開票が進むに連れ、バイデン氏に有利な方向に傾いていくとの見方があります。ただし、いずれが勝利する場合でも、集計結果が僅差であれば、投票の再集計が行なわれる可能性があります。また、バイデン氏が勝利との集計結果が出る場合でも、郵便投票が不正につながったなどとして、トランプ氏が敗北を認めず、連邦最高裁での法廷闘争にもつれ込むことになれば、結果の確定には一段と時間を要する恐れがあります。

【図表】[左図]世論調査での大統領候補の支持率の推移、[右図]各党が議会過半数を占める予想確率の推移

※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

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