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2014年4月23日

Vol.796 戻り基調の新興国債券

新興国債券は、2013年9月頃から戻り基調となっており、足元では昨年の高値水準に近づきつつあります。

昨年5月以降、米国の量的緩和縮小懸念の高まりから、米国金利が急上昇するとともに、新興国債券市場から資金が流出しました。これに伴ない、信用リスクを示すとされるスプレッド(新興国債券利回り-米国債利回り)も拡大するなど、新興国リスクが強く意識されたことで、新興国債券は大きく下落しました。

しかしながら、その後、資金流出に見舞われた新興国で、インフレ抑制と自国通貨防衛を目的とした金融引き締め政策が効果を上げ、市場に安心感が広がったことや、米国金利の上昇が落ち着いたことで、新興国からの資金流出懸念が和らぎ、新興国債券は戻り基調となりました。

一部の新興国は、インフレ率の上昇や経常赤字の拡大などにより、経済の先行きに不透明感があるものの、多くの新興国は、財政の健全性や、資金流出への対応力を有していると考えられます。その背景としては、比較的高い経済成長率や、国民の年齢が若く社会保障負担が低いことなどから、先進国に比べて政府債務や財政赤字の水準が低いことに加え、過去の危機への対応から、先進国を上回る外貨準備高を積み上げていることが挙げられます。

また、欧米など先進国の景気が緩やかな回復基調となっていることや、足元で、新興国債券の利回りが5%台と魅力的な水準にあることなどから、米国の金融引き締めが早期に行なわれないようであれば、信用リスク(スプレッド)の縮小を通じて、新興国債券の上昇が期待されます。

【図表】[左図]新興国債券とスプレッドの推移(2013年1月初~2014年4月22日)、[右図]政府債務、財政赤字と外貨準備高(2013年)

(IMFおよび信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)

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