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2014年6月9日

Vol.814 景気回復を確実にするため、利下げを実施したメキシコ

メキシコ中央銀行は6日、昨年10月の利下げ以来の政策変更に踏み切り、政策金利を3.5%から過去最低の3.0%へ引き下げました。市場は金利据え置きとの見方一色だったことから、予想外の利下げを受け、同国の株価や国債の価格が上昇しました。一方、メキシコ・ペソは、同日発表された米国の5月の雇用統計が堅調だったこともあり、対米ドルで前日比約0.5%程度の下落にとどまりました。

今回の利下げの背景として、同中央銀行は、先月23日に発表された今年1-3月期のGDP成長率が前年同期比+1.8%と予想を下回るなど、景気の下振れリスクが高まったと考えられることなどを挙げています。ただし、メキシコ政府が今年、景気浮揚に向けて支出の拡大方針を示していることや、輸出などを通じて結びつきの強い米国において、雇用者増加数が5月まで4ヵ月連続で20万人超となるなど、景気回復・拡大を示唆する指標が見られるようになっていることなどを踏まえると、メキシコの景気も回復軌道を辿る可能性が高いと考えられます。こうした中で、今回の予想外の利下げは、今後、一層の改善(低下)が見込まれる物価動向と相まって、消費の拡大を促すなど、メキシコの景気回復の確度を高めるものと期待されます。それだけに、メキシコ中央銀行はさらなる利下げに否定的な見解を示し、利下げ打ち止めを示唆しています。

今後、メキシコの経済指標の改善はもとより、中長期の成長率の押し上げにつながる各種改革の動きの進捗や、同国経済と結びつきの強い米国の景気改善が鮮明になるにつれ、メキシコ市場が世界の投資家の注目を一段と集め、メキシコ・ペソの上昇につながると見込まれます。

【図表】[左図]GDPと物価(いずれも前年同期比)の推移(2010年1-3月期~2015年4-6月期予想)、[右図]メキシコ・ペソと政策金利の推移(2010年1月1日~2014年6月6日)

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

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