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2014年6月25日

Vol.818 2ヵ月連続で利下げを行なったトルコ中央銀行

トルコ中央銀行は24日の金融政策委員会で、政策金利の引き下げ(9.5%→8.75%)を決定しました。これは、5月の前回利下げ時と同じ0.5ポイント幅の引き下げを見込んでいた市場予想を上回る決定でしたが、トルコ・リラは同日、米ドルでやや強含みとなりました。なお、市中金利の事実上の上限となる翌日物貸出金利や、下限となる翌日物借入金利は今回も据え置かれました。

追加利下げの主な背景には、世界の金融市場が落ち着きを取り戻していることに加え、中央銀行がトルコのインフレ率や経常赤字の大幅な改善を見込んでいることがあります。そうした見通しの裏付けとしては、1月末の大幅利上げなどに伴ない、貸出の伸びが妥当な水準にとどまったことなどを背景に、民間需要が落ち着きを示す一方、海外景気の回復を受けて輸出が伸びていることが挙げられています。なお、物価については、5月の消費者物価指数が前年同月比で9%台後半の高い伸びとなったものの、6月以降は、1年前の物価水準が比較的高い影響などもあり、上昇率が低下に向かうと予想されています。ただし、それでも今年末の物価上昇率は中央銀行の目標レンジの上限を上回ると市場では想定されています。

今後も世界の金融・資本市場に動揺が見られず、トルコ・リラの堅調や海外からトルコへの資金流入が続くようであれば、トルコ中央銀行が目先、さらに追加利下げを行なう可能性も考えられます。ただし、中央銀行は、物価や経常収支の動向だけでなく、それらに影響を与える可能性のある、イラク情勢などの地政学的リスクや通貨リラの動向も注視する必要があります。今後の物価上昇率の鈍化が市場では緩やかとみられていることや、同国では8月10日に大統領選挙を控えていること、さらに地政学的リスクなどを考え合わせると、追加利下げは当面、限定的なものにとどまると見込まれます。

【図表】[左図]主要金利の推移(2010年1月1日*~2014年6月24日)、[右図]消費者物価指数(前年同月比)と為替相場の推移(2010年1月~2014年6月*)

トルコ中央銀行、トルコ統計局などの信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

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