Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

楽しく、楽に読めるマーケットで話題のトピック(不定期)


2014年7月9日

Vol.823 堅調なニュージーランド経済の一翼を担う「移民」の力

ニュージーランド政府は2014年5月に公表した政府予算案において、2014年度(4月-翌年3月)の実質GDP成長率の予想値を+3.6%から+4.0%に、2015年度も+2.7%から+3.0%に、それぞれ引き上げました。この背景には輸出の増加や、雇用や住宅関連の指標が堅調に推移していることに加え、移民の流入が順調に拡大していることがあると考えられます。

ニュージーランド政府は、移民の受け入れによって経済成長率を押し上げることを重視してきました。移民政策は、国としてどのような人物が欲しいかという視点で決定され、農林畜産業から機械・電気産業にいたるまで各業種ごとに学歴や能力、労働経験などの満たすべき基準を示すことで、優秀な人材を受け入れて成長してきました。足元では同国の労働者の4人に1人は移民で、ここ数年の労働力の伸びの約6割は移民によるものとなっています。また、国勢調査によると、ニュージーランド生まれの人々の財政貢献が28億NZドルであるのに対し、移民の財政貢献は33億NZドルにものぼり、納税者としても移民の存在感は大きいことが確認できます。移民は、2011年にはクライストチャーチの大地震の影響などから流出傾向となっていたものの、足元では過去10年間で最高水準の流入となっています。移民の増加は、労働人口の増加につながるだけでなく、住宅や自動車、教育から医療に至るまで国内のあらゆる分野での需要を支え、経済成長に貢献すると考えられます。

今後についても、ニュージーランド政府によると、2015年にかけて移民の流入は加速すると予想されており、移民局によると、移民の流入は2015年の名目GDPを約1%押し上げるとみられています。今後も、移民流入の拡大は労働者数の増加や内需の拡大に寄与するものと考えられ、ニュージーランド経済を下支えすることが期待されます。

【図表】[左図]堅調な国内景気を受け、成長率は上方修正<実質GDP成長率の予想値>、[右図]過去10年間で最高水準の移民流入<月間移民純流入者数と労働者数の推移>

(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)

※上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。

  • 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
  • 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。