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2014年8月8日

Vol.834 力強さを見せるアジア・ハイイールド社債

アジア・ハイイールド社債は7月以降、ウクライナ情勢の緊迫化やアルゼンチンの一部債務の不履行問題などにより、世界的にリスク回避の動きが強まる環境下でも、堅調に推移しています。一方、ここ数年上昇傾向で推移していた米国ハイイールド社債は、7月に入り、利食いなどの売り圧力が強まり下落に転じました。

ハイイールド社債でも地域により異なる値動きとなった主な背景として、各社債を保有する投資家層の違いが挙げられます。海外(域外)投資家によるアジア・ハイイールド社債の保有割合は、欧米のハイイールド社債に比べ依然低水準で、その保有層は主にアジア域内に多いと言われているため、昨今の中東をはじめとする地政学リスクの影響は限定的だったと考えられます。一方、米国ハイイールド社債は、幅広く世界の投資家に保有されており、地域に関係なく地政学リスクが意識され、市場全体がリスク回避的な動きとなる局面では、売却圧力が強まる傾向にあると言えます。

アジア各国の景気や政治の動向などを注視する必要はあるものの、先行きが懸念されていた中国では、4月以降の景気下支え策によって景気改善の兆しが見え始めています。足元では、地方政府による住宅取得の規制緩和が実施されるなど不動産市場の下支え策も講じられ、景気持ち直しへの期待感が高まっています。アジア・ハイイールド社債のデフォルト(債務不履行)率は欧米先進国のハイイールド社債の水準よりも低く、利回りも魅力的な水準であるため、先進国を中心に低金利が続く環境下、高利回り資産を求める投資家による注目度が高まり、今後も上昇基調で推移することが期待されます。

【図表】[左図]年初来のハイイールド社債の推移と月間騰落率(2014年1月2日~2014年8月7日)、[右図]各指数の利回り(2014年7月末時点)

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