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2014年8月11日

Vol.835 世界のトップ10入りを目指し、動き始めるトルコ

トルコで10日に投開票が行なわれた、同国初となる国民の直接投票による大統領選挙において、現首相のエルドアン氏が過半数の票を獲得し、当選しました。首相として同国の力強い経済成長を実現させてきた同氏は今後、建国100周年の2023年にトルコを経済規模で世界のトップ10入りさせることなどを視野に、最長2期10年の長期政権を目指すとみられます。

トルコの大統領は、政党に属さず、政治に口を出さない、象徴的な存在です。これに対し、エルドアン氏は、憲法を改正し、大統領が実権を握る体制への移行を従来から唱えてきました。今回の当選により同氏は、自身の考え方が国民の理解を得たとして、大統領権限の強化に向けて突き進むとみられます。28日に予定されている大統領就任に先立ち、同氏は、首相の職を退くほか、自らが牽引してきた与党AKP(公正発展党)を離れます。ただし、来年6月までに実施予定の総選挙で、AKPの議席を増やし、憲法改正を通じた大統領権限の強化を実現させるべく、後任首相の人事にその影響力を及ぼすとみられます。さらに、後任首相を通じるなどして、国民からの支持をより一層拡げるために、成長志向の政策などを打ち出したり、金利の引き下げなどを求める可能性も考えられます。

なお、8月27日には中央銀行が金融政策委員会を開く予定となっており、4会合連続となる利下げが見込まれています。ただし、物価の高止まりや地政学的リスク、利下げに伴なう通貨リラ相場への影響なども考慮する必要があるとして、利下げ幅が0.25ポイントに縮小されるとの見方や、今回で利下げはひとまず打ち止めとの見方もあるだけに、中央銀行の判断はもとより、エルドアン氏の言動なども注目されます。

【図表】[左図]主要金利の推移(2010年1月1日*~2014年8月8日)、[右図]国際収支と物価、為替相場の推移(2010年1月~2014年8月)

トルコ中央銀行、トルコ統計局などの信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

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