Raku Yomi 楽読(ラクヨミ)

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2014年11月6日

Vol.877 資金の流れから見る日本株市場の動き
~市場の落ち着きが再び新興株への注目に

景気回復が続く米国では、好調な経済指標が発表される中、これまでFRB(米連邦準備制度理事会)により続けられてきた量的金融緩和政策の資産買入れの終了が2014年10月29日に発表され、今後の利上げを見越した動きから米ドルが大きく上昇しました。そして、10月31日、日本銀行が追加で金融緩和を実施することを発表し、円安がさらに進み日本の株式市場は大きく上昇しました。

今回の上昇局面では、円安が評価されたことから、輸出関連企業が多く含まれる大型株を中心に投資資金が流れ込み、大型株が活況となる一方で、円安が業績に必ずしも好影響を与えない新興企業の株価は穏やかなものにとどまりました。下のグラフにある様に、大型株(TOPIX:東証株価指数)と、新興株(JASDAQ指数)の動きを見た場合、2014年は総じてJASDAQ指数が優位に推移していましたが、10月下旬以降、急激にTOPIXが上昇する一方、JASDAQ指数は緩やかな上昇にとどまっていることが分かります。また資金の動きを示す売買代金からも、同様な状況がうかがえます。

足元の日本の株式市場は、大型株式を中心に活況となっており、新興企業株式などには資金が向かいづらい状況であると言えます。ただ、市場全体の急変動は一時的なものとなりやすく、徐々に落ち着きを取り戻すと見られます。一方、高い技術や新たな市場開拓などにより業績を伸ばしている新興企業の株価は、業績成長などがじっくりと評価されることから、好業績がみられる期間は着実な推移となる傾向があります。この先、大型株の一時的な活況が収束する中で、新興企業の業績の堅調さなどに再び注目が集まり、株価の見直しが行なわれることも期待されます。

【図表】[左図]TOPIXとJASDAQ指数の推移および市場別売買代金(2013年12月30日~2014年11月5日)

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成

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