サマリー

米国では、予想を上回る雇用統計や景気に対してより有望なFOMC(連邦公開市場委員会)声明が経済の好材料と受け止められたものの、国政を巡る不透明感によって相殺された。ジェームズ・コミー前FBI(米連邦捜査局)長官の解任や、トランプ選挙陣営とロシアとの癒着疑惑の捜査によって、トランプ大統領の経済政策運営が停滞するとの懸念が高まった。米国債10年物の利回りは2.20%で月を終え、前月末比で0.08%の低下となった。