• 変わる欧州:ユーロ導入以来、久々の成長ストーリーへの転換か
  • 成長するスペイン、転換点を迎えるイタリアへの投資機会
  • フランスの改革から、EU改革への深化

変わる欧州:ユーロ導入以来、久々の成長ストーリーへの転換か

7月10日~14日に欧州を訪れ、金融政策や経済状況、改革への取り組みについて、中央銀行や政府担当者にヒアリングする機会を得た。6月に報告した(Vol.82欧州出張報告:政治リスクは残るが経済の回復は確かさを増している )英国、ドイツ、オランダの訪問に続くもので、マクロン大統領が就任し、国内のみならずEU(欧州連合)改革の進展が期待されるフランスと、金融システムなどの改革が進み成長軌道に乗ったスペイン、不良債権処理の進展をきっかけに転換点を迎えるイタリアの、政府の経済政策担当者や金融システム改革に取り組む中央銀行の担当者に会うことができた。政府や中央銀行の担当者との対話内容を直接伝えることはできないので、以下では、筆者の総合的な感想を記しておくことにする。