KAMIYAMA Reports vol. 106

  • 短期金利と長期金利は、そもそもどう違うの?
  • 短期金利が長期金利よりも高くなるのは、景気悪化ではなく市場の予想
  • 短期金利が長期金利よりも高くなると予想していない

短期金利と長期金利は、そもそもどう違うの?

短期金利とは、例えば 30 日など短い期間に資金を貸し借りする時の金利であり、長期金利とは、10 年など長い期間の資金を貸し借りする時の金利だ。通常は、長期金利が短期金利よりも高い傾向にある。(ここから、資金を貸す観点で話を進めると)他の条件が一定ならば、資金を長い期間にわたって貸すことになれば、自分が使えない期間も長くなるし、借り手からの返済が滞るリスクも高くなる。そうであるならば、より高い金利を借り手から受け取る約束をしたくなるだろう。だから、通常は短期金利よりも長期金利が高くなる。しかし、まれに短期金利が長期金利よりも高くなることがある。この現象を「逆イールド」と呼んでいる。