投資環境概観

本当であれば米現政権の試行錯誤よりも市場のファンダメンタルズについて議論したいところだが、2018年第1四半期は前者への言及をほぼ避けては通れない状況となった。多くの米国株投資家にとって、トランプ大統領との関係は2017年の終わりにどん底に達した。当社はこれを、それまで移民政策やヘルスケア政策(大部分が不成功)、法人税や個人所得税の引き下げを通じた財政政策の大幅な緩和(最も成功)といった国内の政策課題で腕試しをしてきたトランプ政権にとって、内政重視姿勢の終わりを告げるものだったと見ている。