2018年第1四半期の市場は急激な変化に見舞われた。1月は、ボラティリティが極めて低いなかで相場が高騰を続ける「メルトアップ」局面にあったが、2月の初めにはボラティリティが急上昇し、それ以降市場では神経質な展開が続いた。何が起こったのだろうか。一部では「機械」(つまりシステム・トレーダー)を槍玉に挙げる向きもあり、確かに当初の段階ではそうした見方もある程度正しいと言えたが、足元の市場では、インフレや貿易戦争に対する不安から地政学的緊張の高まりに至るまで、実際の先行き不透明感を織り込む動きが強まっている。