サマリー

8月の米国債市場ではイールドカーブがフラット化した。9月に米FRB(連邦準備制度理事会)が利上げを行うとの予想から短期債の利回りが上昇する一方、中長期債の利回りは低下した。米中の貿易をめぐる緊張が激化したこと、また7月の雇用統計が予想を下回ったことが、月初に米国債利回りを押し下げた。リスク資産に対する投資家心理は、トルコの政治・経済ニュースに影響を受けて悪化していたが、その後はメキシコ・米国間の貿易関係が好転したことを受けて改善した。