今月は、TOPIX(東証株価指数)がバブル期の1989年につけた高値を34年7ヵ月ぶりに上回り、最高値を更新しました。これは、株式相場の底上げを反映した動きであり、日本経済が、「失われた30年」とも呼ばれた長期低迷期を脱し、「物価・賃金の好循環」の下で成長軌道に回帰することを示唆していると捉える向きもあります。

そこで今回は、「失われた30年」を振り返るとともに、「物価・賃金の好循環」を想定した場合に見込まれる状況などをまとめました。

企業が、賃上げや設備投資などで前向き姿勢となる中、実質賃金の伸びのプラス転換などを機に家計が消費を活発化させれば、国内景気が企業業績の押し上げ要因になると期待されます。

【図表】[左図]「失われた30年」における状況、[右図]「物価・賃金の好循環」で想定される状況
  • 上記は例であり、この限りではありません。
【図表】[左上図]①物価・景気(1989年~2023年)、[右上図]①物価・景気(1989年~2023年)、[左中央図]②名目GDP規模(1989年~2023年)、[右中央図]⑤企業指標と株価(1989年度~2024年度)、[左下図]③企業の主要財務指標(1989年~2023年)、[右下図]⑥市況(1989年12月末~2024年6月末)
  • 信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成
  • 上記は過去のものおよび予想であり、将来を約束するものではありません。
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