運用者の視点から

連載コラム

2013年1月4日

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[第1回] コラムの連載開始にあたって

今日から、このコラムを担当することになりました丸山隆志です。現在、日興アセットマネジメントの株式運用部長兼オルタナティブ運用部長をしています。

日本では、プロの運用者に関する情報が少ないせいか、運用者の数が少ないせいか、プロの運用者は何をしているのか?どんな人なのか?という質問をよく受けます。

また、昨年11月以降の日本株式市場の上昇、為替の変動などを受け、資産運用への関心が高まっているようです。

そこで、このコラムでは、プロの運用者・運用部門に関する様々なテーマについてお伝えしていきたいと思っています。

具体的には、資産運用とは何かという比較的大きなテーマから、金融市場動向・その背景をどのように捉えているのかという実務に近いもの、さらには、お客様への説明責任、プロの運用者の人事などに関しても取り上げていく予定です。

不遜な言い方ではありますが、このコラムにより、皆様の資産運用に対する関心を深めて頂ければ幸甚に存じます。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

第一回目の今日は、「運用とは何か」「運用で成功し続けるには、どうすればいいのか」についてお話します。

ご存じの通り、資産運用には「こうすれば、必ず成功する」という常に通用する公式がありません。だからこそ、「こうすれば、成功すると信じる」という自分なりの運用哲学(信念)とその実践を担保する運用プロセスが必要となります。

運用哲学は、有効な運用戦略のベースになるものであれば、直感に基づくものでも、先人の教えに従うものでも構いません。ただ、「揺らがないこと」が重要です。

なぜなら、運用というのは、期待通りの結果が出たり、出なかったりしながら、最終的に(中長期的に)期待通りの結果を出そうとするものなので、結果が出ていない時に、その度に信念が揺らぎ、やり方を変えていたら、将来の成功の可能性を失ってしまうことになるからです。

勿論、揺らがないだけでは成功できません。

では、運用で成功するためには(市場や競合相手より高いリターンを出すためには)、どうすればいいのでしょうか?

まず必要なのが、市場や競合相手と違うポジション、つまり独自性です。そして、独自性を貫くために、自分の見方に自信があること、すなわち確信度が重要です。

とは言うものの、市場の流れと違う独自のポジションを取り続けることは誰にとっても不安なものです。購入した証券の市場価格が下落していくと、誰でも自分が間違っているのではないかと不安になり、確信度も下がってしまいがちです。

どうすれば、成功するポジションをとれるのでしょうか?

当たり前ですが、筋道を立てて将来を予測することが大事です。将来に関する洞察力です。将来を正しく見通すことは誰にとっても難しいものですが、運用で成功し続けるためには、自分が他人よりも高い精度で将来を見通すことができる分野を増やしていくことが必要です。

独自性、確信度、洞察力、そしてその裏付けとなる知識、これらが、運用で成功し続けるための必要条件だと考えています。

勿論、これらを駆使しても失敗することはあります。また、以前はうまくいっていたやり方がうまくいかなくなることもあります。

ただ、幅広い知識と洞察力に基づく確信度の高い投資を繰り返すことにより、成功し続ける確率は大きく上昇します。そして、その投資の独自性が高いものであればあるほど、獲得できる超過収益も大きくなるでしょう。

以上、「運用とは何か」「運用で成功し続けるには、どうすればいいのか」についての私見を述べさせていただきました。

皆様も、運用者と直接話す機会を捉えて、是非、彼らの運用哲学、将来に関する見方、自分のポジションに対する自信(確信度)について聞いてみてください。優秀な運用者は、しっかり説明してくれるはずです。

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  • ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが運用部門の考え方などについてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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