2018年03月09日
2月上旬、米国の良好な雇用統計を受けて、物価上昇の加速への意識が強まり、長期金利が急上昇したことを背景に、米国を中心として株価が大きく下落、これまで堅調であった新興国株式も下落する展開となりました。
しかし、足元の新興国のファンダメンタルズは、マクロ政策の調整や様々な改革、国内消費の拡大、世界景気の回復に伴なう輸出需要の増加などを背景に、総じて堅調です。新興国の中でも引き続き注目されるのは、高い経済成長が見込まれている中国やインドなどアジアです。中国では、2017年通年の経済成長率が前年比+6.9%となり、政府が掲げた成長率目標(6.5%前後)を上回りました。今後、成長率の鈍化が見込まれるものの、政府の成長の「質」を重視する方針の下、テクノロジー分野での成長サイクルは続くとみられます。また、インドでも、付加価値税の導入や高額紙幣の廃止などによる混乱で下押しされた景気の復調が鮮明となっています。2017年10-12月期の経済成長率は、公共投資や設備投資がプラスに寄与し、前年同期比で+7.2%となり、5四半期ぶりの水準まで回復しました。インド政府は、来年度予算において、2019年に予定される総選挙を見据えて景気重視の姿勢を強めていることから、歳出の拡充が景気を下支えすると期待されます。
今後、米国の金融政策の動向などにより、金融市場の変動が大きくなる可能性はあるものの、ファンダメンタルズが堅調な新興国の株式市場への注目度は高いとみられます。新興国や中国への投資には、ETF(上場投資信託)の活用をご検討されてはいかがでしょうか。
愛称 | 上場MSCI エマージング株 | 上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300 |
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銘柄コード | 1681 | 1322 |
対象指数 | MSCI エマージング・マーケット・インデックス | CSI300指数 |
売買単価(2018年3月8日終値) | 1,582円 | 5,860円 |
上場市場 | 東京証券取引所 | 東京証券取引所 |
売買単位 | 10口 | 10口 |
最低投資金額(概算)* | 15,820円 | 58,600円 |
* 最低投資金額(概算)は、2018年3月8日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。