2014年2月3日
2014年1月より、新株価指数「JPX日経インデックス400」(以下、新指数)の算出が開始されました。この新指数は、東京証券取引所に上場する銘柄の中から、流動性(売買代金)や規模(時価総額)に加え、株主の投資資金がどのくらい効率的に使われているかを示すROE(自己資本利益率)や、営業利益率も加味した上で選定した400銘柄で構成されています。
日本を代表する株価指数にはTOPIX(東証株価指数)や日経平均株価がありますが、これらは株式市場全体の動きを反映するという特徴を有し、銘柄選定において企業の質は考慮されないため、業績や株価が低迷する銘柄なども自動的に入ってしまうという側面があります。一方、新指数では、銘柄選定の過程で、一定の基準をもとにスクリーニングやスコアリングを行ない、「資本の効率性や本業の稼ぐ力」および企業統治の体制などを重視して投資魅力の高い企業を選び出しています。
そのため、新指数は、運用資産120兆円超の公的年金であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする年金資金の運用においても利用が検討されているほか、海外投資家が投資をする際にもっとも重要視する指標のひとつであるROEが銘柄選定基準となっていることから、今後、内外からの注目度が高まっていくものと期待されます。さらに、選定される側の企業の関心も高まっており、新指数への採用(継続および新規)を意識して、経営資源の配分の見直しやM&A(合併・買収)の実施、ひいては自社株買いや増配など株主還元の積極化が進むと見込まれています。こうした動きが活発化するようであれば、日本企業の価値向上につながるとともに、日本株式市場の存在感が一層高まると期待されます。
なお、「JPX日経インデックス400」に連動する投資成果をめざすETF(上場投資信託)を通じて、注目集まる新指数への投資をご検討されてはいかがでしょうか。
(信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)
ETF(愛称) (銘柄コード) |
対象指数 | 売買単価 (2014年1月31日終値) |
上場市場 | 売買単位 | 最低投資金額(概算)* |
---|---|---|---|---|---|
上場JPX日経400 (1592) |
JPX日経インデックス400 | 992円 | 東京証券取引所 | 1口 | 992円 |
* 最低投資金額(概算)は、2014年1月31日終値×最低売買単位。手数料などの費用は含みません。
※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。