一般的なインデックスとARKの違いを具体的な銘柄で見てみる
たとえば米国には大きく2つ、ニューヨーク証券取引所と新興企業専門のナスダック証券取引所があり、それらに上場する企業から指数会社が選び日々発表する3つの有名なインデックスがあります。
米国の主要インデックスの組入上位5位
この表は、その企業が指数に占める割合の高い順で並んでいます。インパクトの大きさと言ってもいいでしょう。仮にS&P500の1位のアップルの比率が5%だったとすると、アップル株を5%保有しているのと同じことなので、アップルの株価がある日10%上がると、10%×5%=0.5%のインパクトをインデックスに与えるというわけです。
この時点ではS&P500とNASDAQの上位5番目までは顔ぶれが一緒で、4位と5位の順位が違うだけです。もちろん、より幅広い500社を組み入れた計算をするS&P500では、各銘柄毎の比率は小さいはずです。だとしても、時価総額の大きい順に組み入れていく方式である以上、このように顔ぶれは似がちです。
キャシーが言った「バックミラー」の意味が理解できたのではないでしょうか。
これらIT企業は皆すばらしく、だからこそ多くの人が株を欲しがって株価は高く、時価総額が大きいわけです。もちろん今後も期待は大です。一方、巨大になりすぎて政府などに目をつけられ、今後のビジネス拡大に厳しい見方をする人も出始めています。
一方、これがARKの米国で購入できるあるファンドの上位5番目まで。
米国で運用するARKのETFの一例
この「ARK Disruptive Innovation ETF」は、米国に上場する上場投資信託で日本からは買えませんが、先ほどのインデックスとの顔ぶれの違いは明らか。
ここでは詳しく説明しませんが、ARKは未来の社会を変えてしまうような革新(破壊的イノベーション)の観点からのみ株式を選ぶ運用会社です。
時価総額の大きい順に買うインデックスを「バックミラー」と言う彼らからすると、自動車業界の革命児「テスラ」、ゲノム編集のキープレイヤーである「インビテ」や「クリスパー・セラピュ―ティクス」、デジタル金融で破竹の勢いの「スクエア」などが、「next big thing」を引き起こす企業群なのでしょう。
さてとりあえず、世の中「インデックス投資」だけではないことが理解いただけたのでは? 日興アセットは彼らのこの明快で信念ある考え方に惚れ込んでしまい、2017年に出資して日本に紹介することを決めたのです。
記載の銘柄について、売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。また、当社ファンドにおける将来の銘柄の組入れまたは売却を示唆するものでもありません。上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
信頼できると判断したデータなどをもとに日興アセットマネジメントが作成。