「地政学分析」とは、国家や地域の地理的な環境や状況が政治的、経済的に与える影響を分析することです。
経済情勢は国内だけでなく、海外の影響も受けやすい一方、政治情勢は国や地域ごとに異なります。そして、政治情勢などの変化によって、経済や金融市場が影響を受けることがあり、近年はその傾向が強まっているとみられます。そうした中、資産運用にも「地政学(ジオポリティクス)リスク」を考慮することが重要です。
国や地域で発生する政治リスクなどの高まりが及ぼす影響のことです。
具体的には、特定地域での政治的・軍事的な緊張の高まりが、地理的な位置関係によって、その特定地域の経済や世界経済全体の先行きを不透明にするリスクのことをさします。地政学リスクが高まると、紛争やテロへの懸念などにより、商品市況の高騰や通貨の乱高下などを招き、投資家のリスク回避行為が強まるなど、金融市場に悪影響を与える可能性があります。
政治学者イアン・ブレマー氏が率いるユーラシア・グループ∗は、地政学分析を専門とする世界有数の調査・コンサルティング会社です。
毎年1月にその年の「世界の10大リスク」を発表し、なかでも2011年1月の「世界の10大リスク」のトップリスクとして発表した「Gゼロ」(リーダーなき世界)というコンセプトは、各種メディアの注目を集め、その年のダボス会議のキーワードの一つともなりました。
同社は1998年に発足し、60余名のアナリストが、世界各国・地域に関する政治的リスクの分析を行ない、機関投資家や多国籍企業に対し、マーケットを動かす要素となる政治的リスクについてアドバイスやコンサルティングを行なっています。各国の安定性や財政・金融政策、政治、規制などに関するリスク、ビジネスチャンスを分析・予測するほか、国境を越えた地政学事項などの分析を行ない、政官界とも頻繁に意見交換を行なっています。
ユーラシア・グループの強み
世界100ヵ所以上の国々を網羅する
政治リスク専門のアナリスト
世界の政官界との
独自ネットワーク
ユーラシア・グループ独自の
リスク分析手法
ユーラシア・グループによる
定量・定性分析
日興アセットマネジメントは、世界で初めてユーラシア・グループとパートナーシップ契約を締結しています。
そのため、当社は、ユーラシア・グループからの一般的な情報提供にとどまらず、同社アナリストとの綿密な情報交換や、当社のための調査・分析など、独自のホットラインを有しています。そして、これらの情報を運用に活用することができる唯一の運用会社∗∗になります。
新興国資産をまるごとパッケージ
市場環境に応じて新興国の資産(債券・株式・不動産)および商品(コモディティ)などに分散投資を行ないます。
投資対象国の安定性、および各国政策が国内の景気に及ぼす影響に関する分析結果を用いて、投資対象国の絞り込みおよび配分を決定します。
世界の石油産業をこの手に
過去幾度となく押し寄せた原油価格の荒波を乗り越えてきた世界の石油関連株式に厳選投資を行ないます。
投資対象企業が保有する生産拠点所在国における政府の安定性、社会の安定性、安全保障、経済政策、投資政策等様々な地政学分析結果を勘案し、リスクが高いと考えられる企業の保有を削減・排除します。
※上記は、特定の事業分野の売買を推奨するものでも、当ファンドへの組入れなどを示唆するものでもありません。
現在、世界中で地政学上の創造的破壊が起きています。
政府間の協調が非常に少ない中、政治的・経済的課題が蔓延しています。投資家にとって、ロードマップの必要性がこれまでにないほど増しています。投資家は、これまで以上に慎重になっています。なぜなら、投資判断の情報が足りないことを認識しているからです。
- ユーラシア・グループ 社長 イアン・ブレマー氏