投資マーケット全般について「在宅」からでもお伝えしたいこと

今、市場では一体何が起こっているのか?一般消費者として押さえておくべきポイントは? チーフ・ストラテジストの神山直樹は、かねてより出張先からでもスマートフォンの“自撮り”でメッセージを伝えてきました。「在宅」となってからも、引き続き市場の話題を90秒で斬っていきます。

チーフ・ストラテジスト神山が90秒で斬る、投信・長期投資家としてのマーケット情報
KAMIYAMASeconds!


2020年5月7日
経済再開へ向かう世界と日本

2020年4月16日
IMFの経済見通しを受けて



これ以外のKAMIYAMA Seconds!はこちらから。


  • マーケット5ミニッツ

    神山以外でも継続してきたマーケット関連動画~それが毎月下旬に更新する「5ミニッツ」です。
    約10年前にスタートした本企画も、今回初めての遠隔録画を余儀なくされました。それでも変わらず、淡々と続けていきます。

日興アセットは全方位型の運用会社であり、インデックス型もコンセプト型も大切に、全力で高品質の運用を目指しています。しかし最近強く感じるのは、個人の方に今より強く伝えるべきは「コストよりもリターンが先」という考え方ではないかということ。

コロナ禍は今後の世界の変化を加速させるはずです。全産業をカバーする一般的なインデックスファンドにおける0.1%の手数料率を論じるよりも、私たちの10年後・20年後を創る産業に自らの未来を重ねる投資の価値が、改めて見直される可能性を感じています。

特に世の中の変化に投資するなら、合言葉はTHINK BIG~大きく考えよう


動画はこちら

▲ 収録日:2020年4月14日 ▲

動画で使用しているPDFはこちら

個別ファンドについて「在宅」からでもお伝えしたいこと

本来はすべてのファンドについての解説動画を作るべきところですが、まずは保有されているお客様の多いファンドや、 値動きが激しく心配されているお客様が多いであろうファンドについて、日頃お客様セミナー等を担当している日興アセット社員がお話しします。

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)/(隔月分配型)
関連ファンドの詳細情報(費用・リスク・基準価額)


動画はこちら

▲ 収録日:2020年4月14日 ▲

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グローバル3倍3分法ファンド


動画はこちら

▲ 収録日:2020年4月27日 ▲








ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)
関連ファンドの詳細情報(費用・リスク・基準価額)


動画はこちら

▲ 収録日:2020年4月15日 ▲

動画で使用しているPDFはこちら

ラサール・グローバルREITファンド




グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)/(為替ヘッジあり・1年決算型)/(為替ヘッジあり・年2回決算型)
関連ファンドの詳細情報(費用・リスク・基準価額)


動画はこちら

▲ 収録日:2020年4月13日 ▲

動画で使用しているPDFはこちら





グローバル・フィンテック株式ファンド(1年決算型)/(年2回決算型)/(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジあり・年2回決算型)
※「1年決算型」は「グローバル・フィンテック株式ファンド」を指します。関連ファンドの詳細情報(費用・リスク・基準価額)


動画はこちら

▲ 収録日:2020年4月17日 ▲

動画で使用しているPDFはこちら





2020年4月下旬の今、ウイルスの感染拡大そのものについては予断を許さない状況が続いています。一方、米国の株式市場をはじめとした資産運用マーケットは幾分落ち着きを取り戻したように見えます。
しかし、短期的な投資家やコンピュータ売買が振り回しがちな目先の動きは依然不透明。悲観と楽観の間を猫の目のように移ろうマーケットとは距離を置き、努めて冷静に「原点」に立ち帰ることの重要性を、日興アセットは今また強調したいのです。





一時期の“暴力的な下落”からの反転
さて今、どう考えるべきか

上のグラフに見るように、2月中旬から3月下旬の30営業日足らずで世界の株式やREITは3割~4割近くも急落しました。その背景にはおそらく、短期的な投資家などが「世界経済の完全崩壊」への底知れぬ恐怖、いわば“目に見えないお化け” を恐れて「とにかく現金に(Cash is KING/現金は王様)」とばかりにすべてを投げ売った、ある意味きわめて異常な投資行動があったといえます。





しかし、お化けが怖いのは姿が見えないからこそ。今では世界の政策当局がこぞって、感染拡大を止めるための移動制限を強制したり、その移動制限によって落ち込む景気を支える政策を打ち出したりするなど、具体的な対策を打ち出しています。
それらによって市場参加者の多くが、「景気減速はあっても、底無しの経済崩壊は是が非でも押さえ込まれるだろう」と理解するようになっています。つまり“お化けの輪郭”(怖さの程度)がおぼろげながらも見えてきたのが、足元のマーケットが落ち着いたひとつの理由だといえます。





“すべきでないこと”の筆頭は
「分からないから、もう売る」という思考停止

すでに投資信託をお持ちだったお客様は、2月中旬からの動きがあまりに急激で大きかったため、「見ているしかなかった」という方がほとんどではないでしょうか。
もちろんお客様それぞれにとっての「正解」はずっと先、たとえば資産運用をやめる時にしか分からないものですが、過去に何度かあった“○○ショック”後の推移を振り返る限り、今回何もしなかったことは決して間違いだったとはいえません。



避けたい行動(1)狼狽売り

長期の観点でおそらく最も避けたいのは、(例えば昨年一貫して上がっていた日本REITのように)目立って上がっているものを後追いで買いながら、一転大きく下がった際に(後から見た底値に近いタイミングで)「これ以上下がるのを見たくない」とばかり“狼狽(ろうばい)売り”をしてしまうような行動ではないでしょうか。
また、過去の経験則からより強調したいのは「投信積立の停止」だけは避けるべきでは?~ということ。毎月定額で行なう投信積立は、口数をより多く“仕込める”下落時こそが、その後の成功のカギを握るからです。
下のシミュレーションを見ても、日経平均は下がって少し戻っただけなのにも関わらず、下落時にもずっと続けた積立は驚くべき結果になったことが分かります。それは2度の大きな下落時に、たくさんの口数を得たからこそなのです。





避けたい行動(2)やれやれ売り

少し値が戻った時点で 「やれやれ、ようやく戻ったから今のうちに売ってしまおう」と投資をやめてしまう、俗に言う“やれやれ売り”も長期の資産形成の観点からは残念な行動のひとつ。苦い経験のままやめてしまったら、もう一度始めることはきっと以前よりも困難なことになるはずです。
値動きというストレスを受け入れて、預金にはない資産運用の“パワー”を得ようとした、スタート当初の気持ちを今こそ思い出したいのです。



“すべきこと” は「原点」に立ち帰ること

確かに一度大きな下落を経験すると、どうしてもその苦々しさが残り、少しでも戻った途端に「また下がるのでは?」と資産運用などやめてしまいたくなるものです。
しかし思い出すべきは、投資のゴール(目的)と当初“覚悟”した時間軸の2つ。一定以上の長い時間軸だったのなら、「多少の損でも構わないから一度売って、また買えばいい…」などとタイミングをはかるのは、やはり正しくないはずです(下がっても買えない人は多いもの)。
また、今回のコロナ禍でもそうですが、そもそも私たち人間には、どんな困難があっても常に“前を向く力”が備わっているはずです。前を向く人間たちが日々営む世界の経済は、突然の困難でスピードダウンすることはあったとしても、長期的には間違いなく前進していくに違いありません。



これが、「世界経済は本質的に右肩上がりであり、長期の株価はそれを反映するはず」という立ち帰るべき「原点」です。下図を見ても、短期的には上にも下にも行き過ぎることはあっても、株価は経済の拡大に寄り添うよう上昇してきたことがよく分かります。
名目GDPの規模を示す面グラフ部分は、新型コロナの影響を反映していない時点のものであり、2020年4月14日にIMF(国際通貨基金)が世界経済の2020年の成長率予想をマイナス3.0%と発表した通り、世界経済の一時的な低迷は避けられそうにありません。
それでもIMFが2021年にはプラス成長への回帰を予想している通り、私たちの長期的な“右肩上がり”への信念は揺らぐものではありません。



つまり、日興アセットがお勧めしたい、今こそ立ち帰るべき「原点」とは、
●資産運用を始めた「目的」(将来のゴール)と「時間軸」を思い出す。
●将来に向けた長期投資ではタイミングをはからない。
●一時的に揺れ動くマーケットの「サイクル」は無視し、大きな「トレンド」と人の“前を向く力”を信じる。
の3つです。



とはいえ、当面をどうとらえ
どう行動すべきか

とはいえ、短期的にはまたどこかで大きな揺り戻し(下落/二番底)にヒヤリとさせられる可能性はあります。一部地域で感染ペースが鈍化しつつあるというデータや、米当局が格下げされたジャンク(ハイイールド)債までを買い入れるとするなど、金融・経済システムを死守する強い姿勢を示したことは皆を大きく安心させましたが、肝心の新型コロナウイルス収束のシナリオは依然不透明なままだからです。



一方、マーケットというのは常に先を読みつつ、良くも悪くも状況に慣れていく(織り込む)性質があるため、上のイラストのように、時間の経過と共に“ボールの弾み方”は小さくなっていくことが多いようです。下のリーマン・ショック(2008年)の時も、当初上下に激しく“弾んだ”マーケットは徐々に落ち着きを取り戻し、失われた大量の雇用や景気が回復するよりもずっと早い段階で底打ちをし、反発に向かっていきました。



すでに投資信託をお持ちの方は、前述の通り「原点」に立ち帰って資産運用を継続していただきたいですし、投信積立をしている方は停止など考えることなく、淡々と継続していただきたいものです。
もし、より“前向き”になれる気持ちや金融資産の余力をお持ちの方、あるいは資産運用をまだスタートしていない方には、しばらくは“ボールが弾む”ことを前提に、半年から1年の時間をかけてノンビリとマーケットに入っていくことを検討いただきたいと思います。



ノンビリ、前向きにTHINK BIG

マーケットを最初に動かすのは、いつだって我先にと利益を得よう(損失を回避しよう)とする「超短期投資 家」です。投信を通じて長期の資産形成をしているお客様とは時間軸もスタンスも違う人たちですが、「マーケットはひとつ」ですから仕方ありません。
しかし、将来の自分と家族のために「マーケットを賢く使う」べく投資信託を活用する私たちは、彼らとは違うものを見ているべき。それはしばらく続くであろう、新型コロナのマーケットへの影響についても同様です。以下のような3つの視点を持ち、努めて冷静に対処していきたいものです。

1.【足元の視点】各国での金融政策や財政政策への期待
リーマン・ショック時には、世界で合計5兆ドルもの財政出動により危機の封じ込めが図られましたが、今回はそれを上回る8兆ドル(出所:IMF)もの政府支出や公的融資などの計画が、世界で矢継ぎ早に打ち出されています。
3月下旬から株式市場が落ち着きを取り戻した背景には、各国が“是が非でも”国民と経済を守ろうという強い意志があるといえます。

2.【中期の視点】「需要は消滅しない」という視点
中国で感染が拡大した当初、マーケットが懸念したのは「工場としての中国」の急停止でした。中国からの部品が来なければ、どの国でも製品を完成させることができないからです。
しかし思い出したいのは、「私たち人間の欲には限りがない」こと。
部品のストップで我慢したスマホの買い替えや、外出や旅行などを我慢した反動が、やがて世界中で大きく出る(リベンジ消費)かもしれません。そして、その爆発した需要に応えようと供給側、つまり工場などがフル稼働し、「部品が足りない!」などとなる可能性もあります。



3.【長期の視点】「イノベーション」を加速させる可能性
元々人手不足から進んでいた工場などの自動化投資や定型業務の自動化機運が、今回を機に加速する可能性があります。さらに幅広い産業で、一気に新しいテクノロジーが浸透する可能性もあります。
このページにも「在宅動画」が掲載されているように、日興アセットでも多くの社員が在宅勤務を余儀なくされた結果、リモートワークやテレビ会議のための社内システムの強化が図られました。
巣ごもり消費でより身近になったネットショッピングの利用者は、コロナ後も減ることはなさそうです。(感染の可能性のある)現金を触らないで済むキャッシュレスの浸透も、後戻りすることはないでしょう。ワクチンの開発過程でゲノム解析が進化したり、遠隔地から高度な診察や手術ができるロボット医療や、自動運転タクシー網の普及の後押しにもなるかもしれません。
人を死に至らしめるウイルス問題など、今後も含め起こらない方がいいに決まっています。しかし、今回の厄災を機に社会が大きく進化する可能性があるという、長期的で大きな考え方~THINK BIGは、「投信長期投資家」としては是非とも持っておきたい視点といえます。



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