この国際女性デーに、日興AMではエクイティ(公平性)を受け入れ、それをどのように実現するのかについてシェアいたします。当社の社長、会長、そして各拠点の社員に、それぞれの地域社会においてどのように女性を称え、支援しているかについて紹介します。



「エクイティを受け入れるとは、すべての人が唯一無二の存在であることを認識することです。」


ステファニー・ドゥルーズ
代表取締役社長


質問1:日興AMではエクイティ(公平性)を受け入れるとは、どういうことを意味するでしょうか。

エクイティを受け入れるとは、誰もが異なる才能やバックグラウンドを持つ唯一無二の存在であることを認識し、一人ひとりが潜在能力を発揮し、広げていくために、それぞれが異なるサポートを必要とすることを認識することです。人材のダイバーシティこそが、当社の創出するイノベーションの源泉であります。したがって、この多様性を尊重し、性別、人種、国籍、性的指向、能力、バックグラウンドにかかわらず、すべての従業員が自分らしく、やりがいのあるキャリアで活躍できるよう、積極的かつ一貫した取り組みを行うことが、クライアントと私たち個人、そしてグローバル企業としての最善の利益となります。

女性のキャリアアップにとどまらず、ファンドマネジメント、トレーディング、テクノロジーなど、男性に偏りがちな業務において、より多くの女性が活躍できるような部門横断的な人材の多様性を促進しなければなりません。

質問2:そのためには何をする必要がありますか?

当社のグローバル人事部では、すでに女性人材を引き付け、支援するための取り組みを展開しています。 当社は、女性の採用・育成・昇進に意識的に取り組み、柔軟な働き方や、男女両方の社員を支援するメンターシッププログラムを提供しています。また、アンコンシャス・バイアスに関する研修を義務付けることで、内在する偏見に気づき、向き合い、克服することができ、社会にポジティブな変化をもたらす取り組みを支援しています。

私たちは、文化的障壁や男女間の賃金標準化、会社の方針変更など、難しい事に注力し続けなければなりません。数の力は偉大であり、必要に応じて他の業界関係者や政府とも協力し、働きかけを進めていかなければなりません。

エクイティの受け入れは継続中の道のりであり、常に改善の余地があります。

質問3:男性リーダーへのメッセージはありますか?

目に見える目標は強力ですが、女性リーダーを増やすことだけが重要ではありません。持続的な成功のために、どのようにして多様なリーダーシップチームを共に創るかが重要なのです。男性リーダーたちがエクイティを受け入れ、このビジョンを次世代と共有することを望んでいます。男性リーダーが女性の活躍をサポートすることで、私たち全員がより良い結果を得ることができます!



「各部門の責任者には女性リーダーの育成に力を注いでほしいと思います。」


西田 豊
代表取締役会長


質問1:2030年までに女性管理職比率を30%に引き上げるという当社の目標に対する進捗について、どのように見られていますか?

2020年に目標を設定して以来、女性管理職比率を18%から20%へと引き上げ、一定の成果を上げています。簡単なことではありませんし、一夜にして実現するものではありません。 女性の採用・昇進・支援に関わる多くの人事施策のほかに、スキルトレーニング、外部講師による講演、メンタリング制度、女性同士でキャリアについて話し合う「キャリアカフェ」など多様な社内プログラムが活発に行われています。「2030年までに女性管理職30%」というのはあくまで中間目標であり、私たちは常に改善を続けなければならないと考えます。

質問2:目標達成にあたり、日本では実際にどのような難しさがありますか?

課題としては、いまだに一部の男性リーダーが女性を支援することに消極的であったり、小さな子供を持つ女性を支援する環境が整っていなかったりすることが挙げられます。しかし日興AMはグローバルな視点でアプローチしています。シニアマネジメントのコミットメントも高いので、各部門の責任者には女性リーダーの育成に力を注いでもらいたいと思います。

質問3:女性社員へのメッセージを頂けますか?

私たちは皆さまの成長を応援します。あなたの目標やキャリア開発のニーズを上長に相談してください。私たちはオープンなコミュニケーションを促しており、成長は女性だけでなく、すべての社員の目標だと考えています。私たちは皆さまの成長を応援します。あなたの目標やキャリア開発のニーズを上長に相談してください。私たちはオープンなコミュニケーションを促しており、成長は女性だけでなく、すべての社員の目標だと考えています。

しかし、女性が前進する際の課題があることも認識しており、皆さまが当社で充実したキャリアを築けるよう、このような障壁をなくす努力をすることを約束します。



貴方の地域では国際女性デーとは?


Samantha Yeoさん エンタープライズ・トランスフォーメーション リード、シンガポール

アジア・ウィメンズ・グループは、社内で女性の成長の道のりをサポートし、コミュニティで恵まれない女性を支援しています。今年は、キャリアの初期段階にある女性社員を支援するために、社内のメンターシッププログラムを開始しています。また、私たちの業界が男性優位の傾向にあることを認識し、全社員を対象とした対話型の「アンコンシャス・バイアス」トレーニングの実施を計画しています。この研修は、現在および将来のリーダーが目に見えない障壁を意識し、エクイティを受け入れるエコシステムを構築することを目的としています。



Eleanor Seetさん NAMアジア社長兼アジア地域(日本を除く)ヘッド、シンガポール

日興AMでは、当社のバリューに注力することで、意識的にリソースを配置し、インパクトをもたらすことを大切にしています。今日、私たちがエクイティと考えるものは、小さいながらも正しい行動を時間とともに積み重ねた結果です。私たちは、アジアにおけるリーダーの40%が女性であること、職能の多様性、そして若いリーダーの育成に取り組んでいることを誇りに思っています。



矢野智美さん グループ・マネジャー、資産運用推進サポート部

国際女性デーに寄せて、すべての人々が自分を誇りに思い、輝いて生きられる日々を願います。Beyond the Gender Gap! ジャパン・ウィメンズ・グループの存在や活動がきっかけとなり、男性、女性を越えた、個性が尊重される環境が当たり前になったら素敵ですね。



Sharon Evansさん マーケティングヘッド、オークランド(ニュージーランド)

ニュージーランド・ウィメンズ・グループは、困難な状況にある女性が経済的安定と安全を確保できるよう支援することで、世界をより公平なものにするための私たちの役割を果たすことができると考えています。国際女性デーには、モーニング・ティー・イベント「ドレス・フォー・サクセス」を開催し、全社員を招いて仕事着の寄付を行います。「ドレス・フォー・サクセス」は、面接や職場で着る、スーツなどの仕事着やフォーマル・ウェアを購入する余裕のない女性を支援するチャリティで、女性が経済的に自立できるようにすることを目的としています。また、ニュージーランドの女性保護施設のチャリティに寄付を行い、家庭内暴力から避難しようとする女性や子供たちに安全な宿泊施設を提供しています。



Katelyn Heddenさん エグゼクティブ・アシスタント、ニューヨーク(米国)

ニューヨーク拠点のウィメンズ・グループは、熱意を持って日興AM内の女性を支援し、またコミュニティで不利な立場にある女性を支援しています。当グループは、女性がより良く、充実した、輝やかしいキャリアを構築するためのワークショップを開催することを計画しています。この国際女性デーに、家族、特に妊娠中の女性や子供を持って間もない母親が困っていることや悩んでいることを解決したり、必要な知識を得ることができるよう、地元の非営利団体とのボランティア活動を通じて支援します。




なぜインターナショナル・ウィメンズ・グループに参加しましたか


John Honeymanさん イノベーションラボ グループヘッド、東京(日本)

日本での32年間のキャリアを通じて、様々な組織のあらゆるレベルで、非常に優れた女性たちとともに働いてきたことを大変光栄に思っております。日興AMでも引き続きそうした素晴らしい職場に恵まれています。当社には、しっかりとした有能な女性リーダーたちが十分にいますが、私達のやるべきことはまだ多くあると思い、インターナショナル・ウィメンズ・グループに参加しました。誰もがベストを尽くし、真の自分らしさを発揮できる職場づくりに熱意をもって取り組んでいます。



佐藤正義さん 総務部長

ジャパン・ウィメンズ・グループの活動に参加し、みなさんと共に当社のカルチャー変革のための解決策を議論できることを誇りに思います。また、同じ目的を持ち、課題を共有し合える多くの仲間がいることを幸せに感じます。



Cameron Kuwaharaさん グローバル株式チーム、エジンバラ

ロンドンとエジンバラのオフィスは、女性のためのボクシング・セッションを通して、国際女性デーをお祝いします!

ロンドン拠点ではBermondesy Boxing Clubの設立者Manya Klempnerさんがモチベーションを高める講演を行います。

最近、彼女の心を打つストーリーがフィナンシャル・タイムズ紙に掲載されました。

EMEAのウィメンズ・グループのメンバーは、より多くの女性が金融業界に入りやすくする、その門戸を広げるという強い信念を活動の源としています。

日興アセットマネジメント ヨーロッパ(NAMヨーロッパ)は、若い女性たちによる資産運用業界でのキャリア追求を奨励する英国のチャリティ団体「Future Asset」のスポンサー企業となりました。Boxing Clubでの活動は、英国に拠点を置くチャリティで、若い女性がアセットマネジメントのキャリアを目指すことを奨励する「Future Asset」への継続的な支援の延長線上にあります。



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