投信ノ心得
投信ノ心得22
バランスファンドもリスクいろいろ
バランスボールでゆらゆらするのも平均台で演技するのもはたまたサーカスの綱渡りも一言で言えば「バランスを取る」ことですがリスクの差は千差万別。
バランスファンドのリスクも様々です。
投資信託には、「バランスファンド」というものがあります。
言葉のイメージから「バランスが取れていてリスクが低い」と思う人もいるかもしれませんが、必ずしもそういう訳ではありません。
そもそもバランスファンドというのは、一つの投資信託で、株式や債券、REITといったいくつかの資産に投資するもののこと。
こう聞くと、「資産の分散ができているので、リスクは低くなるのでは?」と思うかもしれませんが、リスクの大きさは「何に」「どういった割合で」投資するかによります。
たとえば、株式90%+債券10%といったバランスファンド。
確かに株式100%よりもリスクは低くなりそうですが、ファンドの値動きは、配分が多い株式に近いものになりそうですし、リスクもそれに近い水準になります。
一方、株式50%+債券50%のバランスファンドなら、それぞれの影響度合いは半分ずつ。
どちらかが悪くても片方がそれを補ってくれたり、一つだけを持つよりも極端な値動きはしづらくなりそう。
どの組み合わせが正解ということではなく、バランスファンドという言葉のイメージに引っ張られずに中身をしっかり吟味してから選ぶことが大切。
バランスファンドの魅力は、複数の資産への投資を1本の投資信託でできたり、配分の調整を自動でしてもらえたりするところ。
ご自身でいくつもの資産を組み合わせてオリジナルのポートフォリオを作るのもいいですが、できるだけ手間をかけずに分散投資がしたいなら、バランスファンドも選択肢になってきそうです。