投信ノ心得

投信ノ心得30
信託財産留保額は迷惑料

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換金時にお金がかかるなんてけしからん!
…と思う前に違う立場から見てみれば、実はそんなに悪いものじゃないのです。

たくさんある投信の中には、換金する際に「信託財産留保額」がかかるものがあります。
これは購入時手数料や信託報酬のような手数料とは異なります。

何が違うかというと、「信託財産留保額」は運用会社や販売会社の収入にはならず、投信の資産として組み込まれるものだということ。

投信の換金注文が入ると、運用会社や保有している株式や債券を売却して現金を作らないといけませんが、その際には売買手数料などがかかります。

その分だけ投信の資産にとってはマイナスの影響があるので、投信を保有し続けている人に負担をかけた「迷惑料」として、換金をする人に支払ってもらうのが「信託財産留保額」というわけです。

たしかに、投信を換金した人にとってはコストとなりますが、投信を保有し続けている人にとってはプラスになります。

こうした意味を知ると、長く保有しようと思っている人にとっては、「信託財産留保額」は悪いものではないといえます。

「信託財産留保額がある投信はコストがかかるから良くない」と決めつけず、コストの一つひとつの意味をしっかりと知ったうえで判断したいところです。


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