投信ノ心得
投信ノ心得35
分配方針は十人十色
さまざまなニーズがある「分配金」。
だから、その分配方針もさまざまです。
分配金が必要な方も、そうでない方も、どんな種類があるのか知っておくとよさそうです!
「投資効率が多少落ちても、分配金を受け取りたい」*1
そういった想いで分配金を支払うタイプの投信を購入される方は多くいます。
ただ、分配方針は投信によって異なるので、購入前にその特徴をしっかり押さえておくことが必要です。
今回は代表的なものを3つご紹介します。
まず1つ目は、最もオーソドックスなタイプで、安定的に分配金を支払うことを目指す「安定分配型」。
毎月や隔月など、決算のタイミングで10円や20円といった概ね安定した金額の分配金が支払われます*2。
2つ目は、基準価額が一定水準を超えたら、超えた分を分配金でまとめて払い出す「実績分配型」。
株式を主要投資対象とする投信に見られるもので、時に1,000円を超えるような分配金が支払われます*3。
3つ目は、基準価額の水準に応じて、あらかじめ決めた分配金を支払う「予想分配金提示型」。
基準価額が11,000円以上なら200円、12,000円以上なら300円など、「実績分配型」をよりマイルドにしたイメージです。
「安定分配型」と「実績分配型」の間のようなタイプですが、分配金の目途が付きやすい点が魅力といえます。
代表的な分配方針をご紹介しましたが、大切なのはその分配方針が自分の目的にあっているか、ということ。
それぞれの分配方針の特徴を理解した上で、購入の際には目論見書にしっかりと目を通すことが大切です。
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*1分配金は投資信託の純資産から支払われるので、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。
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*2分配金額は決まっているものではなく、変更する場合があることにご注意ください。<
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*3あらかじめ決めた水準以下の場合には、分配金が支払われない点にご注意ください。<