調査ファイル #2
Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
私、怒ってます。
目論見書とかに載ってるグラフがよく見えすぎるので、ズバッと聞いてきました。
調査報告
目論見書には指数の一番古いデータから載せていて、都合よくいじってるんじゃないんですって。
日興アセット 非公式キャラクター |
青い人 |
盛り上がってますね~Tracers。SNSでも、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)についてのコメント拝見しております。
ところで、私、今日、怒ってます!
このグラフ、S&P500配当貴族指数と本家S&P500指数の値動きを比較したとのことですが、これって、日興アセットにとって都合のいい期間で見せてるんじゃないの!?
日興アセット 資産運用サポート部 |
阿部 慎太郎 |
それについては、目論見書にも掲載しているこのグラフと配当貴族指数のことをしっかりと説明したいと思います。
このS&P500配当貴族指数(税引後配当込み)は、2014年5月1日から指数の算出・公表が始まったんです。
思ったより新しい指数なんですね。でもそうなると、それより前が気になりますよ~。
だよね。指数算出前はどのような値動きだったのかは、皆が気になるわけです。なので、指数を算出しているS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)社は、指数の算出要領に基づいて、算出開始前のデータも公表しているんだ。
へ~。
少しだけ難しいことを言うと、このファンドが連動するのは、S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、円換算ベース)というデータで、S&P社はこのデータを1999年12月末から公表しています。要するに、この指数の一番古いデータが、1999年12月末からということになっているんです。だから、日興アセットはこの情報をそのまま目論見書などにも掲載していて、決して、恣意的に期間をいじっているわけではありません。
ふ~ん。よく見えるように操作しているわけじゃないってことね。
でも、やっぱりよく見えすぎてるような・・・。
このグラフをこんな形でみたらどうかな?
S&P500配当貴族指数とS&P500指数の年毎の騰落率を、グラフにしたものです。
S&P500指数とS&P500配当貴族指数の年間騰落率
※両指数の価格特性の比較を目的とするため、米ドルベースの年次騰落率を使用
期間:2000年~2022年(*2022年は9月末まで)●S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、米ドルベース)の算出開始日は2014年5月1日です。なお、算出開始日前のデータは、算出開始日における算出要領に基づき当該指数の開発元が試算した値であり、指数の実際のパフォーマンスではありません。●「S&P500配当貴族指数(税引後配当込み、米ドルベース)」はあくまで参考情報であり、当ファンドのベンチマークではありません。また、S&P500指数は参考として掲載したものであり、当ファンドのベンチマークではありません。●信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成●上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
これを見ると、S&P500指数と比べて、下落がより小さく、上昇はほぼ同程度だったということが分かると思います。その積み重ねがさっきのグラフになっているというわけです。このあたりの情報は日興アセットの特設ページに載っているので後でじっくりご覧ください。
なるほど。確かに下がってる年は頑張って踏ん張って、上がってる年は頑張ってついて行っているように見えますね。後で特設ページ読み込むわ。
今回はありがとうございました。
これからも疑問に思ったことはバシッバシッ聞きにいくからよろしく!