調査ファイル #7
Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
連続増配・高配当
配当貴族の「連続増配」って「高配当」と違うの?
違いが微妙なのでズバッと教えてくださいよ!
調査報告
高配当企業は、その時の配当利回りが高い企業。連続増配企業は、「右肩上がり」で配当を増やしてきた企業なんですって。
日興アセット 非公式キャラクター |
青い人 |
連続増配、高配当、連続増配、高配当♪
みなさん、「連続増配」と「高配当」。これ、おんなじだと思ってませんか?
日興アセット 資産運用サポート部 |
阿部 慎太郎 |
やあ、いいところに目を付けたね。
そうでしょ。
配当って聞くとみんなウキウキしちゃうよね。「連続増配」と「高配当」の違いって見過ごされちゃうから、今日はそのあたりを解説するね。
やっぱそうだよね。SNSとか見てても、なんかごちゃごちゃになって説明されてる気がしてたんだよなー。
まず、「高配当」っていうのが、「平均に比べて配当利回りが高い」ってことは分かるかな?
「高」っていうくらいだからね!もちろん!
じゃあ、「配当利回り」っていうのは?
今の株価に対して、配当金をどれくらい出しているかってことでしょ?
そのとおり、さすがだね。
ここで重要なのは、高配当かどうかは、「その時」の水準で決まるってことなんだよね。
えーっと、それはつまり、ある企業の株価がずーっと高かったのに、それが急に下がったら、「高配当企業になりました!」みたいなこともあるってこと?
まあ、ちょっと極端だけど、そういうこともあるよね。だから、「高配当企業」って一括りに言う場合は、あくまでも「その時」の株価に対して配当金が多い企業を言っているんだ。
じゃあ、「連続増配」の企業っていうのは文字通り…
連続増配企業は、文字通り、何年にもわたって配当を減らすことなく、配当を増やし続けてきた企業のことだよね。
ってことですよね。でもそれ、ちょっとでも増えればいいの?1セントでも?
そう、ちょっとでも配当が増え続けているってことが大事。
ふーん。つまり、「高配当」は「その一瞬」の配当利回りがどうか。だけど、「連続増配」は、「右肩上がり」で配当を増やしてきたかどうかってこと?
そういうこと。
企業の中には「将来の成長のためにいっぱいお金を使いたいから配当は出しません」っていう企業もあるけど、高配当や連続増配の企業っていうのは、そうした企業とは経営方針が違うっていうのも押さえておきたいよね。
あー、グイグイ成長していくことを狙うっていうよりも、株主に配当金を出すことを大切にしているってことね。
そう。だから、いろいろな企業がある中でも、安定して増配を続けられるしっかりしたビジネスモデルを持っていて、株主還元を重視した経営をしてきた企業が、連続増配企業だってことは言えそうだよね。
競争が厳しい時なんかは配当を減らしたくなりそうなのに。そこをグッと堪えてがんばってきたなんて、連続増配企業、なんて株主思いの企業たち!
今日も教えてくれてありがとう。また、これ言っときたい!っていうのがあったら教えてね。