楽読Basics(ラクヨミベーシック)
▶ 投信の仕組み
▶ 投信の仕組み
❹ 投信は詰め合わせ<後編>
「3×3のマス」で整理して、お金の行き先を理解しよう。
すっかりお取り寄せにハマったウォレッタとマネタン。
次はどんな「詰め合わせ」を頼むのか話し合いの真っ最中です。
さて、前回は投資信託も「詰め合わせの箱」で、その中身は「有価証券」であることや、「箱の中身を説明した書類」である「目論見書(もくろみしょ)」もセットだというお話をしましたね。
投信それぞれに制定された「投信分類」で、その「箱」の方針が大まかに理解できるようになっていて、特に分類の右側(3つめ)では“「何の」有価証券か”を確認できます。
そして今回は、「何の」の部分を整理してさらに理解を深めたいと思います。
日本での投信の数は6,000本以上もあり、中身を把握するのは大変です。
でも、「何の」を「3×3=9のマス」で整理すると格段に理解しやすくなります。
「何の」の中身である「有価証券」は、大きく分けて株式・債券・REIT(リート/不動産賃貸に特化した法人の発行した株式のようなもの)の3種類ですが、さらに「国内」と「海外」で分けられます。
そして「海外」は「先進国」と「新興国」で区分され「3×3=9のマス」の分類ができるようになります。
自分は9つのマスをどのように埋めているのか、それとも、あえて1つや2つのマスに集中させているのか――。
そこに唯一の正解はなく、お客様それぞれの将来の目標額に向けた「必要利回り」の高さによって、その「作戦」は当然異なってきます。
大事なことは、詰め合わせの「箱」を通じて「自分のお金がどこに行っているのか」、「自分は何のために何をしているのか」を 明確にしておくということなのです。