Series2.「投信の仕組み」これだけは

3. 投信は詰め合わせ。「3×3のマス」で整理
「私のお金はいったいどこに行っている?」への理解が重要です。

投信とは複数の有価証券が入っている、いわば詰め合わせの箱です。有価証券とは大きく、株式・債券・REIT(リート/不動産賃貸に特化した法人の発行した株式のようなもの)の3種類です。

投信の目論見書(もくろみしょ/設計書のようなもの)には必ず、どういう方針で何を「箱」に入れるかが規定されています。

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なお、投資信託協会が共通の分類を定め、どの投信にも必ず3つの区分が当てはめられています。それにより「箱」の方針が大まかに理解できます。

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分類の3つめが「何の有価証券か」を示しています。大まかに、株式なのか債券なのかREITなのか、そしてそのミックスなのか。

日本で6,000本以上もある投信ですが、この「何の」で整理すると以下のような「3×3=9のマス」で捉えることができることとなり、格段に理解しやすくなります。

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自分は9つのマスをどのように埋めているのか、それとも、あえて1つや2つのマスに集中させているのか――。そこに唯一の正解はなく、お客様それぞれの将来の目標額に向けた「必要利回り」の高さによって、その「作戦」は当然異なるべきです 。

大事なことは、詰め合わせの「箱」を通じて「自分のお金がどこに行っているのか」、「自分は何のために何をしているのか」を明確にしておくということなのです。