楽読Basics(ラクヨミベーシック)
▶ 投信の仕組み

❾ 分配は別にお得じゃない!<前編>

公開日
パーティーのために用意したお菓子を、ちょっとだけ…とつまみ食いしていたら少なくなっていてびっくり!…って、同じ袋から取り出していたのですから、減ってしまうのは当然ですよね。その「当然」、投信でも忘れてはいけません。
投信には「分配金」と呼ばれるお金を、投信の決算が行なわれる際に支払う仕組みがあります。「今度の分配はいくら出るか楽しみ」とか「いつまでに買えば今月の分配金をもらえるの?」というお客様がいますが、おそらく根本的な勘違いをされています。
投信には最低でも年1回、高頻度なものでは毎月の「決算日」が定められています。決算が来ると運用会社は運用報告書の作成など法定手続きを行ないますが、任意のアクションとして、分配金の払い出しを検討する場合があります。
年1回決算のものは積極的には分配しないものが多く、毎月決算のものは極力毎月安定的な分配払い出しをする投信が多いようです。
しかし重要なことは、いずれの場合においても、「分配を出すと基準価額がその分だけ下がる」という事実。
投信の箱から現金を外に出すのですから、その分だけ純資産が減り、総口数で「割り算」した結果である基準価額が下がるわけです。簡単に言えば、一部解約しているのと経済的には何ら変わらないのが、投信における分配金なのです。<後編に続く>

もらって嬉しい投信の分配金。でもそのお金はどこから来るの?

パーティーを開く予定のウォレッタとマネタン。
たくさんのお菓子も買って、準備万端です。でも中身が気になってちょっとずつつまみ食い。それを何度も繰り返していると…?
気づいたら詰め合わせの量がだいぶ減ってしまいました。

さて、投信には「分配金」と呼ばれるお金を、投信の決算が行なわれる際に支払う仕組みがあります。
「今度の分配はいくら出るのか楽しみ」とか、「いつまでに買えば今月の分配金をもらえるの?」というお客様がいますが、おそらく根本的な勘違いをされています。

投信には最低でも年1回、高頻度なものでは毎月の「決算日」が定められています。
決算が来ると、運用会社は運用報告書の作成など法定手続きを行ないますが、任意のアクションとして分配金の払い出しを検討する場合があります。

年1回決算のものは積極的には分配しないものが多く、毎月決算のものは極力毎月安定的な分配払い出しをする投信が多いようです。

しかし重要なことは、いずれの場合においても、「分配を出すと基準価額がその分だけ下がる」という事実。

投信の箱から現金を外に出すのですから、その分だけ純資産が減り、総口数で「割り算」した結果である基準価額が下がるわけです。
簡単に言えば、一部解約しているのと経済的には何ら変わらないのが、投信における分配金なのです。

「ええ、じゃあ分配金とはどう付き合えばいいの?」という声が聞こえてきそうですね。
後編「投信の仕組み⑩分配は別にお得じゃない!<後編>」で詳しくみていきましょう!


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