2023/04/26 作成

―世界の株式に広く投資できる
王道のインデックスファンド

加集 勇夫(マーケティング部):
2023年4月26日に運用を開始するのが、シリーズ第5弾となるTracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)。これまでのTracersシリーズは、ポートフォリオのすき間を埋めるようなファンドが多かった印象でしたが、今回は違いますね。

阿部 慎太郎(資産運用サポート部):
まさに「王道」とも言えるインデックスファンドの登場といった感じ。ベンチマークである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(税引後配当込み、円換算ベース)」は、個人投資家の間でも結構知られた指数なので、興味をもっていただけると思います。

*公表指数をもとに日興アセットマネジメントが円換算します。連動をめざす対象指数(ベンチマーク)については、当ファンドの商品性および運用上の効率性などを勘案して、委託会社の判断により変更する場合があります。

金澤 拓也(商品開発部):
「全世界株式」というだけあって、先進国と新興国あわせて47ヵ国、約2,800銘柄でこの指数は構成されています(2023年1月末現在)。「幅広く網を張っている」というのが印象で、「世界の主要企業の株式に幅広く投資したい」という人にとっては、Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は、よい選択肢になるでしょうね。


(ご参考)MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの国・地域別構成比率
(2023年1月末現在)

※上記は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスのものです。

※四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。


加集:
「世界に網を張る」と言いつつ、「約60%が米国」というのは、正直、偏りがあるようにも感じました。世界経済を引っ張っているとは言え、構成比率で見たときの米国の割合が高いという点に違和感を覚える方もいるかもしれないですが、どう考えるとよいと思いますか?

金澤:
まずは、この比率がずっと続くわけではないというのは押さえておきたい点ですよね。ここ数年の米国企業の存在感にはすごいものがありました。ただ、1970-80年代の日本や、2000年代初頭のBRICsをはじめとした新興国の勢いも見過ごすことはできません。

*2000年代以降に著しい経済発展を遂げたブラジル、ロシア、インド、中国(、南アフリカ)を総称する造語。


阿部:
アベノミクスで日本株が注目されたり、最近だとインドが再び話題になったりというのもありますよね。時代が変化すると、新たに存在感を増す企業も出てくるでしょうし、その可能性は誰にも否定できないと思います。資産運用は「今」のためではなく「将来」のためにするものだということを踏まえると、株式市場の変化にあわせて構成銘柄が変わる仕組みを備えているというのは、この指数のよいところだと思います。

金澤:
国や地域ではなく、企業から考えてみるのも重要ですね。この指数が対象にする「各国に上場する時価総額上位85%の企業」ともなると、世界的に有名な企業も多くなってきます。そして、そうした有名企業を集めたら、結果として今は米国に本社を置く企業が多かっただけという見方もできますね。

阿部:
確かに、「世界の主要企業の株式に幅広く投資したい」という人にとっては、企業の国籍はそこまで重要ではないのかもしれません。あくまでも、「全世界の株式市場の動きを捉える」ということが大切であって、それを捉え続けられる仕組みがあるのが、この指数ということですね。


―「こんなの欲しかった」がコンセプトだから
シンプルに低コスト

加集:
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の誕生にあたって切っても切り離せないのは、コスト負担の軽さの部分だと思います。購入時や換金時の手数料がゼロというだけでなく、保有期間中にかかる費用の代表的な部分となる運用管理費用(信託報酬)が年率0.05775%(税抜0.0525%)というのは、様々なところで話題を呼びそうですよね。

阿部:
Tracersシリーズは、これまでは“ありそうでなかった”投資アイデアに基づいたファンドが多かったですが、ポートフォリオを作り上げるうえでは、やはり資産を育てていく際のコアとなるようなシンプルなインデックスファンドも外せない。さらに、Tracersのコンセプトである「こんなの欲しかった」と思ってもらうポイントはどこだろうと考えた結論が、「コストにこだわる」というところでした。

金澤:
インデックスファンドは運用での差が出づらいので、コストにすごく敏感な方が多いというのが実態だと思います。しかし、低コストの投資信託はすでに多く存在しているので、「Tracersシリーズでやるならこうした方がいい」となったんですよね。

阿部:
「この水準は、日興アセットだけでは実現できなかった」というのは、強調しておきたいですね。信託報酬は、Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の提供に関わる委託会社・販売会社・受託会社の3社一律で0.0175%(税抜き・年率)の配分になっており、通常最も低率の受託会社の料率に3社が合わせるという水準です。

加集:
そもそも「パッシブ運用はコストが低い」というイメージがありますが、日興アセットとしては、インターネット経由前提での商品設計にしたり、すでにあったマザーファンドを活用するなどして、コスト低減の余地を模索してきました。ここまで思い切った決断に至る理由は何だったのでしょうか?

阿部:
新しいNISA(少額投資非課税制度)の存在は大きかったと思います。国を挙げて、個人の資産運用を強力にバックアップする方針が示されたので、これから投資にチャレンジしようという方もさらに増えてくると思います。そうしたときに、コスト面でのハードルを下げるというのは、投資信託を提供する側ができることの一つだと言えます。

加集:
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は、つみたてNISAの対象商品にもなっているので、現NISAも含めて活用していただきたいですよね。4月に運用を開始するということで、新生活をきっかけに資産運用を始めるといった方にとっての「はじめの一歩」を後押しできそうな気もします。

金澤:
新しいNISAが恒久化されると、現NISAのような「制度上の投資期間(一般NISA:5年、つみたてNISA:20年)」がなくなることになります。そうすると、投資期間もより長くなってくる可能性があるので、インデックスファンドにおけるコストの水準には、より注目が集まり易くなってくるかもしれませんね。


―どう活用するのが正解なのか
これだけ?それとも組み合わせ?

加集:
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)が、長期的な資産運用をする中でのコアの役割を担えるポテンシャルを秘めていることがより理解できてきました。では、実際にどういった持ち方というのが考えられると思いますか?

金澤:
「これだけ」という考え方もあってよいと思います。資産運用のことを考えるのにそこまで時間を掛けられない、でも長期的なリターンを取りにいきたいという方には、まずはこのファンドを試してもらうという意味で。ただ、はじめた後に足りないと思う資産を追加していくという気持ちも必要かなと思います。

阿部:
追加していくときも、債券やREIT(リート)といった異なる資産クラスに縛られる必要はないと思います。例えば、新興国に注目しているなら新興国株を買ってみるのもよいでしょうし、米国の成長を強く信じるなら米国株との併せ持ちというのも選択肢になるでしょうね。

加集:
バランスファンドからレバレッジが効いたものまであるので、すでにあるTracersシリーズのファンドとの組み合わせというのも、十分に検討できそうな気がします。Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の登場で、賢く分散できるパーツがまた増えたなという印象ですね。


金澤:
新ファンドということで、当初の純資産総額の少なさを警戒される方もいらっしゃるかもしれませんが、すでにあるマザーファンドを活用するので、運用規模の小ささを不安視する必要はないかなと思います。

加集:
ベンチマークである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(税引後配当込み、円換算ベース)」に連動することを目指す運用なので、値動きの特徴なども過去の指数の動きが参考になります。パッシブ運用の良さは、こういうところにもあると感じますね。


(ご参考)MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの推移
(1999年12月末~2023年1月末)

※当指数は、公表指数をもとに日興アセットマネジメントが円換算したものです。 ※ベンチマーク「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(税引後配当込み、円換算ベース)」はあくまで参考情報であり、当ファンドの運用実績ではありません。 ※信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成 ※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

阿部:
パッシブ運用ならではの分かりやすさと低コストを兼ね備えつつ、世界の主要企業の株式に幅広く投資できるのが、Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)。世界に目を向けて、株式投資をしていきたいと考える多くの投資家にとって、このファンドは新しい選択肢になると思います。

金澤:
ますます資産運用の必要性が高まって、資産運用がより身近なものになると考えられています。新しいNISAの登場で、資産運用を始めてみようという方も増えていると思うので、そのときにこのファンドを使っていただけるとうれしいですね。



Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)
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