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#03 投資信託は少額からでいいの?

公開日

ポイント

  • 「どのファンドがいいか?」もさることながら、「いくら投資するか」の金額がとても大事

  • 自分にとっての「本気の積立」を考えてみましょう

どんなファンドで積み立てたらいい?

新NISAのおかげもあって、投資信託の積立が「流行って」きました。
「投資信託のメーカー」の私たちとしては嬉しいことで、セミナーなどでも「どんなファンドで積み立てたらいいでしょうか?」という質問を耳にすることも増えています。さて、その答えは!?

身もフタもないことを言うようですが・・・

1.そんなの事前にわかりません。2.まぁ、大体どの商品も同じ運命を辿るんですよね。3.でも、恐らくどれにしたって預金で積み立てるよりは大幅に優れた結果になると思います。

ひとことで言えば、

あなたが積立をする期間がどういう“運”に恵まれるかによって結果は大きく異なる、ということです。この“運”の下では、多少の商品の違いは大した意味を持ち得ません。

たとえば今、巷では「S&P500がいいか全世界株がいいか」とか「信託報酬(投資信託のコスト)はもっと下がるのか?」などの話題がアツいのですが、あなたの積立期間の“運”が良ければ、株もREITも米国株も世界株も、どの投資信託も大体同じ方向に上がるでしょうし、逆の時は残念ながらどれも同じように下がってしまうはず。

大事なのは…

どのファンドで積み立てるのが最善だったかは、やはり結果論です。それよりも大事なのは、積立スタート時の「金額」の設定。日興アセットはこのことをいつも、「本気の積立」を!と、お伝えしています。

確かに月1,000円とか100円からの投信積立ができる便利な世の中になりました。しかし、この表↓ を見てください。

月1,000円を元にいくら最強で低コストの ファンドでスゴイ運用がされたとしても、 20年後の生活設計の助けになる金額 にはなってくれないでしょう。

だったら、(もちろん年齢によっては苦しい)月5万円の「本気の積立」で初期設定してもらいたいと思うのです。
くどいですが「最終結果」は事前にわかりません。どの投資信託でやるべきかはもっとわかりません。結局のところ、20年なら20年という積立期間がどんな投資環境になるかという“運”に大きく左右されます。――というのはお伝えした通り。

でも過去を振り返ると、少なくとも10年、理想的には20年続けられれば“運”はかなり味方になってくれそうです。
全世界株式の指数に2000年から積み立てた人は、大きな変動という“運”に翻弄されながらも今、積立元本の+177%のお金を手にしています。

しかし月1万円だった人は796万円で、5万円だった人は3,981万円。+177%というリターンは同じでも、大事なのは積立元本だったわけです。

グラフはシミュレーション(税金・手数料考慮せず)であり、将来の運用成果を約束するものではありません。また積立投資が必ず利益があがることを保証するものではありません。期間:2000年1月末~2023年12月末、全世界株式指数:MSCI ACワールド指数(トータルリターン、米ドルベース)を日興アセットマネジメントが円換算。信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成。上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。
でも過去のデータが教えるのは、20年の期間をリスクを取ってコツコツ積み立てられた人は、預金での積立などよりも大幅に報われてきた、という強力な事実。

まずは本気の積立を!

それでも、”運”なので最終結果は完全には自分で左右はできません。でも、毎月の積立金額は、自分で決められることです。まずは本気の積立の初期設定から始めましょう。

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