米国は、GDPの規模で世界第1位、人口の規模でも世界第3位を誇る、経済大国です。米国の株式市場は、時価総額の大きさに加え、中長期のパフォーマンスが良好なこと【グラフ①】もあり、世界の投資家の関心を惹きつけています。日本の投資信託市場においても、米国株を主な投資対象とするファンドに多額の資金が流入するなど、大きな存在感を放っています。

人口増加や多額の研究開発支出などが成長の鍵に
米国の経済成長を支える柱の一つに、生産年齢人口(15~64歳)の増加があります。近年、日本などの先進国を中心に少子化が進んでおり、生産年齢人口が減少傾向にある国・地域が増えています。しかし、米国では、移民の流入などに伴ない生産年齢人口が増加しており、今後も増加していくと予想されています【グラフ②】。人口増加は、労働力の拡大のみならず、消費の拡大などにもつながることから、経済成長を支える重要な要素と言えます。また、実力主義のカルチャーや、世界最高峰の大学を数多く擁することなどを背景に、米国には世界中から有能な人材が集まる傾向にあり、こうしたことも米国の競争力の高さにつながっているとみられます。

さらに、米国は、主要国の中でも研究開発に対する支出が多い【グラフ➂】ほか、フロンティア・スピリットに富む人材や異なる文化の融合などを背景に、ビジネスやテクノロジー、娯楽など、幅広い分野でイノベーションが起き易い環境にあります。また、開業が盛んな一方、廃業も多く、企業の新陳代謝が進みやすいことが、経済の効率性や企業の競争力の向上につながっていると考えられます。

世界を代表する有力企業が数多く存在
こうしたことを背景に、米国には、市場シェアやブランド力などの面で世界を代表する企業が数多く存在しています。2022年8月末時点における世界の株式時価総額上位10銘柄を見ると、8銘柄が米国企業となっており【グラフ➃】、同国の企業がほぼ独占しています。

なお、米国株式への投資にあたっては、個別銘柄への直接投資のみならず、投資信託も手段の一つです。投資信託を通じて投資を行なうことで、幅広い銘柄への分散投資が可能となること、さらに、商品によっては専門家の知見を活用できることなどもあり、有力な投資手段として検討してみてはいかがでしょうか。

【図表】[左図上]【グラフ①】日米の主な株価指数の推移、[左図下]【グラフ②】主要国の生産年齢人口の推移、[右図上]【グラフ➂】主要国の研究開発支出、[右図下]【グラフ➃】世界の株式時価総額 上位10銘柄
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