物価の上昇は、「お金の価値の目減り」を意味します。モノの値段が上昇し続けると、同じ金額で買えるモノの量が減ってしまうため、実質的にお金の価値が減少したことになるからです。例えば、年率2%で物価上昇が進むと、現在の1,000万円の価値は5年後に906万円、10年後に820万円になると試算されます。また、金融商品で運用する場合、これらの利率より物価の上昇率の方が高いと、実質的なお金の価値は少なくなってしまいます。これまでは、物価が下落傾向だったので、「お金の価値の目減り」の心配をする必要はありませんでしたが、物価の上昇が現実味を帯びてくるようであれば、お金の目減りを緩やかにする工夫が必要でしょう。
物価の上昇で同じ値段で買える量が少なくなったり、同じ値段では買えなくなることに!!
*上記は日興アセットマネジメントが作成したシミュレーションです
*万円未満は四捨五入
*費用や税金などを考慮していません。
*上図はイメージです。
物価は、国民のお金回りが良くなり、モノを買う人が多くなれば上昇率が高まり、逆にお金回りが悪くなり、モノを買う人が少なくなると、上昇率が下降する傾向にあります。その物価の変動がわかる消費者物価指数は「経済の体温計」とも呼ばれていて、さまざまな国内の経済政策を決める上で、非常に重要な指数として使われています。