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#06 投資信託の中の株式をどう考えるべき?

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ポイント

  • 「株式」なんてスゴく難しそう。でも長期資産形成のツールとしてとらえると、「実は最もシンプル」な投資資産なのです

投資資産(アセットクラス)は主に3つ

投資信託は「投資資産」の箱詰めとかパッケージなどと言われます。その「投資資産」(英語で「アセットクラス」とも呼ばれます)は主に3つと考えておけばいいでしょう。株式・債券・REIT(リート)です。

株式は何となくわかりますよね。

債券:「債権」と間違って書いてしまいがちなので注意。国や会社が借金の証書として発行する有価証券。あらかじめ期間が決まっている。その国や会社が潰れていなければ、満期までの間の定期的な利払いを受け取れる。最後(満期時)に元本が戻ってくる。REIT:Real Estate Investment Trustの略。不動産賃貸業に特化した法人の発行する有価証券。ざっくり言うと、「不動産環境に大きな影響を受ける株式」みたいなもの。

株式は難しい?実は…

さて株式ですが、まず、債券にあるような満期はありません。買ったらいつか売るまでは現金化はされません。持っている途中で入ってくるお金は場合によっては(銘柄によっては)あり、それを債券の「利子」に対して「配当金」と呼びます。

配当は年1回の企業決算時や半年毎の中間決算時に業績などに応じて金額が決められ、その時点の株主にお金が配られます。利子の金額があらかじめ決まっている債券との違いはここにもあります。

なお、投資信託で株式を保有している場合も配当金は投資信託に入ってきますので、毎日発表する基準価額にしっかりと反映されています。

でも肝心なのは株価の方ですよね。ご存じのように株価は時々刻々と動きます。「株で儲けた!損した!」というのは配当金の話ではなく、株価が上がった下がったという話のはず。確かに株価は、毎日「なんで?」というほど動いています。

さて。日興アセットは「短期の株価はめちゃめちゃ難しいが、長期の株価は実はシンプル」と考えています。確かに同じ会社の株が昨日上がったのに今日は下がったりしています。その会社はきっと昨日と今日ではほとんど変わっていないでしょうに。――難しすぎます。

でも長期で見てみると、まったくめちゃくちゃな動きではなかったことに気付きます。

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成。期間は2007年1月末~2023年12月末。利益は1株当たり利益。上記は過去のものであり、将来の運用成果等を世約束するものではありません。
日経平均株価と利益のグラフ

日本の大企業を広くカバーした指数である日経平均株価と、それら企業の利益額の合計を重ね合わせたグラフを見ると、そのリンク関係が見えますね。利益が落ちていると日経平均も下がっているし、利益が持ち直してくると日経平均も上がっています。実際には株価の方が利益の変化を先取りするように動いています。株式市場は皆で先を先をと読み合う場であることもわかります。

投資信託で「儲ける」はちょっと違う

短期的な株価を予測したり、売買で儲けようとしたりするのはとても難しいこと。そもそも日興アセットは、投資信託を使った資産運用に「儲ける」なんて言葉を使うこと自体が違うと思っています。でも、長期の株価は実はシンプルです。――上のグラフのような10年15年の「のんびりスパン」のもと、「意志ある楽観主義」で構えていくことといたしましょう。

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当ページは、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。


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