どうするー「つみたてNISA」の次。ETFは、ごぞんじですか?

つみたてNISAのインデックスファンドで「投資家デビュー」した方は多いでしょう。でもそれに加えて「もっと頑張りたい!」という人も少なくないはず。

ETFはご存知ですか?

ネット証券に自力で口座を開いた方なら耳にしたことはあるかもしれませんが、「詳しくはあまり...」という方も多いのでは?

ETFは「上場投資信託」 という日本語訳が与えられる通り、証券取引所に上場しており、ひとことで言えば「個別銘柄と同じように売買できるインデックスファンド」です。

ETF?上場投信?
※上図はイメージです。

「上場」しているということは、証券取引所に発注する必要があるので、銀行では買えません。でも証券会社で口座を開いている方なら、すぐに銘柄コードを打ち込んで注文することができます。

そう、例えばトヨタ自動車なら[7203]、ソニーグループなら[6758]のような4桁のコードがそれぞれのETFにも振られており、それを用いて発注するのです。それを「東証ETF」といい、日興アセットが作ったものだけで、36銘柄あります。

※2024年1月31日時点。
※上記銘柄については、個別銘柄の取引を推奨するものでも、将来の組入れを保証するものでもありません。

つみたてNISAと「東証上場の海外ETF」の合わせ技

証券会社で口座開設済みの方に紹介したいのが、つみたてNISAと東証上場の海外ETFの合わせ技。

つみたてNISA枠は給与などフローのお金から最適な金額を、いわゆる「世界株式インデックスファンド」などでセットアップすればいいでしょう。

毎月コツコツ買い/まとまったお金でスポット買い

その毎月の積立に加えて、ボーナスやお金が少しまとまったタイミングで活用したいのが、ETFの「スポット(単発)買い」です。つまり「つみたてNISAの毎月コツコツ買い」 + 「ETFでのスポット買い」というスタイルです。

「東証上場の海外ETF」は数万円くらいから買えるので、使わないお金ができる度に少しずつ買ったり、ボーナスなどまとまったお金が入った時に、いつもの証券口座に4桁の銘柄コードを打ち込んで買っていくわけです。

「自由」で「柔軟」。ETFは、自分主体で動けるツールです。

上場しているインデックスファンドであるETFと一般の投資信託との違いは何でしょう。それは「注文と価格決定の時差」です。

ひとことで言えば、ETFは取引所が開いている時間なら1日何回でもその時々の値段で売買できる仕組みですが、投資信託は1日1回だけ。しかも、米国株の投資信託の場合、翌日の基準価額での取引です。

投資信託待機中

例えば、今日15時の締め切りに間に合ったとしても、買う値段は翌営業日の夜に発表される基準価額。つまり今より高いところで買うのか安く買うのかは、発注時に分からない仕組みなのです。

これは公平性のための仕組みなので仕方ないのですが、積立ならまだしもスポット買いなのに「いくらで買えるか分からない」というのは気になる人もいるでしょう。その不自由さがETFにはありません。自分主体で動ける自由さと柔軟さ。それがETFの特徴です。

「東証上場」の海外ETF。控えめに言って、賢者のスタイルでは?

例えばS&P500のETFを買う場合、かつては「米国上場のETF」を日本から買うというのが主流でした。つまり、アメリカ人が買っているものを、日本から米国の証券取引所にアクセスして買うわけです。

でも、色々と面倒なハードルがありました。

例えば外国株式口座の開設、為替手数料、そして時差。値動きをウオッチしながら米国市場にETFを発注しようとすると、日本の夜中に起きていることになります。

図:アメリカと日本の時差

「東証上場の海外ETF」はそれらのハードルを極めて低くしたETF。S&P500やナスダックといった主要株価指数はもちろん、海外債券の指数までもを日本時間で、日本円で、いつもの証券口座で売買できるのですから。

海外市場が終わったあとにも続く「指数先物」という仕組みを通じて、「東証上場の海外ETF」は指数の値動きを捉えていきます。つまり、夜中に起きている必要もなければ、為替の交換に発生するコストも不要です。

ETFはどこの証券会社でも購入できます。

証券口座をお持ちの方は、株式注文と同様に銘柄コードで発注できます。

リスクと費用について

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