アジア株式運用チームの哲学

当社ではアジア地域を、ファンダメンタルズが原動力となって大幅かつ急速な変化をもたらし得る多様な成長市場の集合体であるとみています。そのため、アジア株式運用チームの運用プロセスでは、綿密なファンダメンタル・リサーチを活かして持続可能な高利益とファンダメンタルズのポジティブな変化の両方またはいずれかを実現できる能力を持つ企業を特定することに注力しています。そのような特性を有する企業の株式を保有することにより、長期にわたって優れた投資パフォーマンスを達成することができると考えます。

当チームの運用プロセスでは、ESG(環境・社会・ガバナンス)は調査対象企業の「利益の持続性とファンダメンタルズの変化」特性に対するファンダメンタル評価において重要な柱となっています。結果として、当チームでは、足元または当面の期間内で株主利益にとって重要性を持つESG項目に注目しています。

Robust, tried-and-tested investment process

Infographic describing our investment process for Asian Equity.

アジア株式運用チームのアプローチ

ESGのリサーチは、アジア株式運用チームのファンダメンタル・リサーチのプロセスに直接組み込まれているため、外部のESGリサーチおよびデータ・プロバイダーからのインプットを活用しながら、当チームのアナリストおよびポートフォリオ・マネジャーによって行われます。

当チームのESG評価プロセスは、調査対象としている各企業の株主利益にとって重要となるであろう主要項目を特定することから始まります。このような項目は、事業活動の混乱につながり得るイベントリスクを含め利益へのリスクの場合もあれば、株主利益の漸進的な悪化につながるリスクの場合もあります。また、結果的に株主利益の大幅拡大につながり得るESG機会の場合もあります。

項目が特定されると、各項目における企業のESGパフォーマンス評価を行います。企業がどのようにリスクを軽減したりESG関連の機会を査定したりしているかを評価します。その後、この評価を企業の「利益の持続性とファンダメンタルズの変化」の総合レーティングに反映させます。また、許容できないリスクを伴っていたりESG パフォーマンスが不振で改善の兆候が見られなかったりしていることを理由に、投資すべきではないと判断した企業に対しては、投資不適格フラグを付します。

最後に、調査対象企業との継続的な対話において重要となる項目の特定を行います。これには、企業が現在解決する過程にある既存のESG課題や進展中であるESG機会が含まれ、対話の中で株主利益の拡大に最も資する選択肢を提案します。

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