アジア債券運用チームの哲学

アジア債券運用チームの運用哲学の根本を成すのは、元本の保全、長期的な投資、バリュー投資の手法です。当チームは、市場は常に変化しており、しばしばマクロ経済の「雑音」の影響を受け、必ずしも完全に効率的ではないものだと考えます。したがって、トップダウン・マクロリサーチとボトムアップのクレジットリサーチの双方に体系的なアプローチを採用することで、マーケットをアウトパフォームできると考えます。当チームは、環境、社会、ガバナンス(ESG)という3つの要素全てが長期的な価値を作り上げるために必要であり、持続可能な投資の中核的な要素を成しており、投資判断において考慮されるべきだと考えています。当チームはこの一貫した運用哲学を全てのポートフォリオに適用しています。

ESG is integrated in our investment process

Infographic describing our ESG implementation framework.

アジア債券運用チームのアプローチ

トップダウン分析とボトムアップ分析に適用する当社独自のファンダメンタルズ・バリュエーション・テクニカル(FVT)のフレームワークは、複数のアルファの源泉から収益を追求する確信度の高いポートフォリオを構築するための基礎です。当チームの徹底したクレジットリサーチにおいて、専任のクレジットアナリストによる最も重要な成果物は、社内格付(ICR)モデルだと言えます。

ICRモデルは当チームのボトムアップ・クレジット分析の第一の柱であり、外部格付け会社に依存することなくクレジットリサーチ・チームが各発行体の定量的・定性的な評価を行うことを可能にしています。ESG関連のリスクと機会は、ICRのプロセスで定性的評価の一部として評価され、スコア付けされます。ESG要因を考慮することは、発行体の信用力に影響を与える可能性のある潜在的なダウンサイドリスクを特定する重要な手段です。

当チームのクレジット分析において、ESG要因は重要な要素であると考えており、運用プロセスに組み込まれています。当チームが企業調査を実施する際には、定性的・定量的な要素を考慮してスコア付けします。ESG要因は、企業の信用力に対する重大性や潜在的な影響によって特定されます。個別企業のESG要因は、当社リサーチチームの優れた知識を活かし、ボトムアップによるファンダメンタルズ分析を通じた見解によって決定されます。そして、ESGスコアが当社の総合クレジットスコアに取り入れられ、企業の最終的な信用格付けに影響を与えることになります。企業の信用格付けは、投資を検討するにあたり、債券のバリュエーションに適用されるリスクプレミアムの適切さを判断するのに役立ちます。

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