Series1.まずは「お金のキホン」から

4. コツコツは侮れない。ただし「本気の積立」で
積立は投資信託に限らず、昔からの王道。
でも、「本気の積立」であることが条件です。

今、大きなお金を一括で充てられない場合、毎月積立でコツコツと積み上げていくのが次の選択肢。

表を見て驚くのは、(極端な例ですが…)もし頑張って月7万円を、頑張って年8%で、頑張って30年間の積立を続けられたなら、何と1億円を超えること。1億円などというと、私たちはつい宝くじの当選などを夢見がちですが、「コツコツのチカラ」は侮れないということでしょう。

例の「2,000万円問題」でいえば「5万円×年4%×20年」や「3万円×年4%×30年」がひとつの「皮算用」ということになります。

alt
●計算は1ヵ月複利計算で、税金・手数料等は考慮していません。●資産運用に関する考え方を示すことを目的としたものであり、特定の商品の利回り等を保証・示唆するものではありません。

ただしこれは固定利回りのシミュレーションであり、投信積立の場合は絶対にこの通りにはなりません。仮に事後的な平均リターンが年8%だったとしても、1年目が12%で2年目が4%での平均8%かもしれず、固定利回りのシミュレーション通りにはならないのです。

したがってこの表は、「やるなら本気の金額でやらねば!」とか「必要利回りが高いのだから、ある程度リスクを受け入れないと!」など相応の覚悟、いわば「本気の積立」を決意するための皮算用と考えるのが正解。しかし、それが実は一番大切なことなのです。巷で言われる「少額からできる」は、必ずしも自分の将来のためにはなりません。

alt
●計算は1ヵ月複利計算で、税金・手数料等は考慮していません。●資産運用に関する考え方を示すことを目的としたものであり、特定の商品の利回り等を保証・示唆するものではありません。

上の表は、前ページと同じことを目標額に対する必要積立額にしたもの。例えば若い方が20年後の3,000万円をめざす「本気の積立」なら、年平均8%を期待してリスク高めのファンドで毎月5万円、シニアの方が10年後に「プラス1,000万円」をめざす「本気の積立」なら、年平均4%を期待してミドルリスクのファンドで月 6.8万円――。やはり「月1,000円から」ではないのです。