大きく売り込まれた“ARK銘柄”
ご心配を深く理解しつつもお伝えしたい
イノベーション投資の大きな考え方THINK BIG

真にイノベーティブな企業の長期投資家にとって、短期投資家の「バブル」という見立ては、必ずしも“正解”ではなかった。


2000年前後のテクノロジー銘柄の異常な株価上昇とその後の下落は「ITバブル」だったとされます。実際、昨年末時点でNASDAQ100の上位に“君臨”する銘柄でさえ、当時は7割も8割も下落し、多くの投資家が「利益も出ていない新興企業を追いかけるのは馬鹿げたバブルだった」とばかり、売りに転じました。


*1 採用銘柄の時価総額上位、*2 2022年3月31日、*3 2021年12月末のNASDAQ100採用銘柄の時価総額上位20銘柄のうち、2001年末までに上場していた銘柄、*4 2001年末までの最高値から2007年末までの最安値までの下落率、*5 2021年12月末時点のNASDAQ100採用銘柄の時価総額上位20銘柄のうち、2001年末までに上場していなかった銘柄の上位5銘柄 ※銘柄名は一部略称を用いています。

信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成●過去のものであり、将来の運用成果などを約束するものではありません。●上記の銘柄について売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。また、当社ファンドにおける将来の銘柄の組入れまたは売却を示唆・保証するものでもありません。


しかし私たちはその後のそれらの驚異的な株価上昇を知っています。つまりあのとき短期投資家が「理想買い」し「失望売り」した後にも、イノベーション自体は着々と進展し、真にイノベーティブな企業は「現実買い」されていき、長期スタンスのイノベーション投資家に莫大なリターンをもたらしたのです。

そしてITバブルの後にも、右の5社のような多くのイノベーション企業が誕生してきました。

これらが、その株価上昇でインデックス上位に顔を出す前からしっかりと注目し、大きな投資ポジションを持っておくべき銘柄だったことは言うまでもありません。

あらためて確認したい。
ARK Invest とは何者なのか。


ベンチャーキャピタル的投資を上場市場で-という明快なコンセプト

ARKとはベンチャーキャピタル(VC)的な投資を上場株式マーケットで行なう、極めて特徴のはっきりした運用会社です。

*ベンチャーキャピタルとは、未上場のベンチャー企業に出資し、上場時などに大きなリターンを狙う投資会社のこと。銀行融資が担保と返済能力を重視するのに対し、事業と企業の将来性を精査し、場合によってはコンサルティングなども行なう。




足元に惑わされず、愚直に先を見る

技術そのものを徹底的にリサーチし、破壊的イノベーションが大きく変える未来から今を見る独自のアプローチで銘柄選択をします。常にイノベーションの進捗をリサーチした結果として銘柄やウエイトを積極的に見直しますが、それは決してベンチマークとの対比ではありません。ARKは徹頭徹尾、ベンチマークアグノスティック(benchmark agnostic)な運用会社です。

*S&P500やMSCIの株式指数などをベンチマークとしてまったく意識しない運用スタイルのこと。なお、指数を意識し過ぎてインデックスファンドとの差が生まれにくいアクティブファンドを「クローゼットインデックスファンド」(隠れインデックスファンド)などと呼ぶが、ARKはその対極のスタンスと言える。




主要インデックスとここまで被らないとは

2022年3月末時点の彼らの米国のある戦略(全リサーチ分野を反映する戦略)の全保有銘柄を調べると、NASDAQ100の採用銘柄と2銘柄しか重複がありませんでした。他の複数の戦略を含めても、重複は延べ十数銘柄。ARKがいかに、一般的なアクティブマネージャーと異なる運用者かが分かります。



しかし、そのせいもあって「ARK銘柄」は上にも下にも変動が大きくなりがち。特に市場が不安定な時には、多くのアクティブマネージャーが、(ベンチマークに大きく負けて責任を追及されないよう)インデックスに近づけていこうとしたり、バリュー銘柄に偏ったりするため、彼らの売却対象となる「ARK銘柄」が大きく下落してしまうことが起こりがちです。

●信頼できると判断したデータに基づき日興アセットマネジメントが作成●当社およびARKは上記の銘柄について売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。また、当社ファンドにおける将来の銘柄の組入れまたは売却を示唆・保証するものでもありません。

昨年春以降、激しく売り込まれたイノベーション株式。このまま忘れるべき投資コンセプトなのか、そうではないのか?


2021年春頃から足元にかけて、イノベーション株式には一般的なインデックスに劣後したものが目立ちます。それらがここからさらに下値を探ったり、市場全体としても、どこかでショック的な下げに遭う可能性も否定できません。

しかしARKは、「イノベーション株式を持たないことの方が、長期のリスクとなる時代になった」という確固たる信念を変えていないようです。


出所:ARK Investment 上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。 投資助言を提供するものでも、特定の銘柄や暗号通貨の売買や保有を推奨するものでもなく、説明のみを目的としたものです。 上記の予測は、ARK社が5つのイノベーション・プラットフォームの基盤と定義した14のテクノロジーに関する予測を合わせたものです。伝統的な株式市場へのエクスポージャーは、価値がインフレ率を上回る率で拡大し続け、イノベーションへの負のエクスポージャーによって大きく崩壊したり減少したりしないことを前提としています。現在の時価総額は国際取引所連合の数値を出所としています。


投資家としてはどう考えるべきでしょうか。ひとつの考え方は、全世界株式など一般的な指数のインデックスファンドや、それをベンチマークとする株式ファンドをベースとして持ちつつ、イノベーション投資のファンドを上乗せすることです。

「グロースvs.バリュー」といった短期マネーの循環や「インデックスvs.アクティブ」といった技術論に気を取られていると、実社会で進行中の巨大な変化を見落としかねません。将来のための長期投資だからこそ、イノベーションが世界を大きく変える時代を生きる自身のリアルな視点も大事にしていただきたいと、日興アセットは考えています。


それでは最後に、一番最初に話したことに戻りたいと思います。

破壊的イノベーションというのは常に議論を呼ぶものです。人により時により、その評価は大きく振れ、紛糾しがちです。結果として、破壊的イノベーションにフォーカスした投資のボラティリティーは必然的に高くなります。

ここで、私のキャリアについて、破壊的イノベーションという切り口で振り返ってみます。まずアマゾン・ドット・コムを例にとりましょう。

私が当時いた会社で、私は上場してすぐの頃のアマゾン株を買いました。その後、2000年のITバブルの崩壊の際、アマゾン株も暴落しました。なぜか。投資家たちが、投資先企業に黒字であることを求めたからです。

一方で、アマゾンは(利益を無理に出して配当したり、自社株買いなどせずに)積極的に事業に投資していました。史上最大級の小売の大チャンスを前にビジネス拡大のための投資をしていたのです。

ほとんどの投資家には、それが見えなかった。これは、我々のように破壊的イノベーションに特化する者からすると不思議なことです。

当時、セルサイド(証券会社)からもバイサイド(運用会社)からも、「アマゾンなんて倒産する」と何度言われたことか。「ジェフ・ベゾスの空想、ウォール街が描いた絵空事だ」と。

アップルもそうです。

ノキアやモトローラとかエリクソンとかにアップルが勝てるなんて、誰も思いませんでした。アップルなんて、シェアがまったくありませんでした。

でもアップルは携帯電話を再定義し、ポケットに入るコンピューターに変えてしまいました。


2019年当時のテスラだってそうです。EVの製造自体がスケーラブルではない、つまり拡大不能である、資金が枯渇して破綻する、大手自動車メーカーに包囲網を築かれる、などと言われていました。

それぞれ、その後の展開と成長、投資としての成功は皆さんがご存じの通りです。


もうひとつ、破壊的イノベーションについて言っておきたいことがあります。それは、NASDAQ100では、破壊的イノベーション銘柄を保有していることにならない、ということです。

以前、NASDAQ100が破壊的イノベーションを体現していた時代がありました。でも今日のNASDAQ100を保有したとしても、結局他の多くのポートフォリオに組み込まれているFAANG(Facebook(現META)、Amazon、Apple、Netflix、Google(Alphabet))銘柄や、マイクロソフトやエヌビディアなどを保有することになります。

NASDAQ100をさらに細かく見ていくと、伝統的な小売業とか、トラック輸送会社、鉄道会社、電力会社、食品会社などが組み込まれてます。昔のNASDAQ100にはほとんどなかった銘柄たちです。 

そして、今後ディスラプト(破壊)され、苦戦が予想される会社が含まれています。

破壊的イノベーションの成長は容赦なく進み、止められません。 ARKが定義する5つのイノベーション・プラットフォーム、すなわちゲノム解析、ロボティクス、バッテリー技術、AIとブロックチェーン。いずれもが既に、花開くプライムタイムを迎えています。

これらプラットフォーム上にある14のテクノロジーが融合しつつあるのです。だからこそ、爆発的な成長の余地があると考えています。だから、イノベーションへの投資を諦めないでください。

常にロングタームの視野、長期的なメリットを大事にしてください。とてもエキサイティングな未来が待ち受けていると思っています。


2022年4月
キャシー・D・ウッド





2022年4月1日配信 ARKのYouTubeビデオ―In The Know with Cathie Wood より抜粋したものです。内容については英語によるオリジナル版が優先します。

●ARKおよび当社は、上記の銘柄について売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。また、当社ファンドにおける将来の銘柄の組入れまたは売却を示唆・保証するものでもありません。

当資料において、「ARK」は「アーク・インベストメント・マネジメント・エルエルシー」を指します。
当資料は、日興アセットマネジメントが投資における考え方の一例をお伝えすることなどを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解および図表等は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。

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