ETFの分配金って?
- 最終更新日:2022年9月9日(公開日:2019年9月3日)
株式、リート、債券などの金融商品に一定期間投資をすることで、投資家が受け取ることができる収益があります。
ここでは、ETF(上場投資信託)投資での収益のひとつ「分配金」について、詳しくみていきましょう。
金融商品の収益って?
みなさんが金融商品に投資した場合、一般的には金融商品を買った時の価格よりも、売った時の価格が上がっていれば、収益(売却益)を得ることができます。この売却益以外にも投資家が受け取れる収益があります。
たとえば、株式に投資して一定期間保有したときは、配当金がもらえることがあります。他にも、リート(不動産投資信託)では分配金を、そして債券からは金利収入を得ることができます。
金融商品の収益の種類
上図はイメージです。
ETFが株式、リート、債券などを運用対象にしていると、それら運用対象からの収益がETF内に分配原資として溜まります。そして、分配原資から、ETFの運用費用(信託報酬や諸経費)を差し引いて投資家へ分配されるものがETFの分配金です。
ETFの分配金イメージ
上図はイメージであり、将来の分配金の支払いおよびその金額について示唆、保証するものではありません。分配金の実績について、投資信託説明書(交付目論見書)の分配の推移およびお申込みメモをご確認ください。
なお、分配金が支払われないETFも存在します。先物指数に連動するETFや、金などの貴金属ETF、原油などのエネルギーETFについては、ETFが運用する対象指標が収益を生み出さないため、一般的に分配金は支払われません。
ETFの分配金は1年間で何回もらえるの?
分配金を受け取ることができる回数は、それぞれのETFの1年間の決算の回数によります。 ETFには決算を行う「決算日」があります。決算日には、前回の決算日以降のETF運用の損益等が計算され、運用状況に応じて分配金の金額が決まります。具体的には、年1回の決算であれば分配金は1年間に1回、年12回の決算であれば1年間に12回、つまり毎月分配金が支払われる、ということになります。
ただし、運用成果などにより分配金の金額が増減したり、分配金が出ない可能性もありますのでご留意ください。加えて、少し専門的な話になりますが、ETFでは、発行済み口数の増減により分配金の金額に影響が出ることがあります。
詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
No.2 分配型ETFは悪いファンド? 分配変動(希薄化と濃縮化)のコントロール ~上場高配当
分配金を受け取るには?
分配金を受け取るための条件は、決算日の2営業日前までにETFを保有していることです。 この決算日2営業日前を、権利付最終日と言います。このETFの分配金を受け取るためのルールは、個別株に投資して、配当金や株主優待を受け取る際のルールと同じです。決算日前日は権利落ち日と言います。決算日(権利確定日)に、ETFの分配金の金額が確定します。
そして、いよいよ待ちに待ったETFの分配金は、決算日から40日以内に支払われ、40日後以降に受け取ることができます。
ETFの分配金支払いまでのスケジュール
※ETFの決算日が祝休日の場合、分配金の権利付最終日は決算日の3営業日前になり、分配金は決算日の翌営業日に確定します。
※受け取り方法により、分配金の受け取り日が異なる場合があります。
日興アセットでは、決算日の夜にETFトップページのお知らせに「ETFの収益分配のお知らせ」を載せています。投資家が受け取ることができる分配金の金額と支払開始予定日は、決算日当日に確認できます。
日興アセットのETFの決算回数・決算日
日興アセットマネジメントのETFを決算回数の多い順に並べてみました。
※2022年9月9日時点
ご参考
ここからは、当社ホームページ上の参考サイトのご案内になります。気になるページをぜひチェックしてみてくださいね。
実際の分配金の利回りについては、日興アセットマネジメントのETF一覧でまとめて確認できます。
分配金額(1口あたり)に関しては、各ETFの分配金情報のページをご確認ください。
いつまでにETFを保有したら分配金を受け取れるかなど、スケジュールを知りたい方は、ETF決算カレンダーで当社ETFの権利付最終日・権利落ち日・決算日の確認が1年間分まとめてできます。
大口投資家の皆さま「ETF決算カレンダー」をご覧ください。
なお、上位10位までの利回りの高いETFをランキング形式で確認することができます。
データは営業日ごとに更新していて、最新情報をご確認いただけます。
長期投資の楽しみ方のひとつとして、分配金を受け取れるETFにご投資してみるのはいかがでしょうか。