世界に分散投資できるETF
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 (1554)
- 2019年10月11日
ETFが人気を博している理由の1つに「分散投資」があります。ETFは投資対象やテーマを選べる手軽さに加え、様々な銘柄の組み合わせで個別株よりもリスクが低くなる効果があるため、投資初心者の方にもご好評をいただいています。
今日はそんなETFの中でも特に分散にすぐれた、世界全体に分散投資ができる銘柄「上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本」についてご紹介します。
目次
1. 世界48カ国、2,400銘柄以上で構成
上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本(以下、上場MSCI世界株)は、MSCI社が提供する指数に連動しており、ACWIは All Country World Indexの略です。その名の通り、日本を除く世界のさまざまな国の株式で構成されているETFです。
こちらのETFは、世界の22の先進国と26の新興国、合わせて48カ国に上場する2,400銘柄以上もの株式で構成されています。日本を除いた世界の時価総額の約85%の株式に投資するので*、世界に丸ごと分散投資が実現可能です。
投資規模があまりにも大きくて実感が沸かない方もいるかも知れませんが、このように自分一人では実現できないような投資が数万円から始められるのもETFの魅力のひとつです。
上場MSCI世界株は、2万円台(2019年10月1日時点)から投資可能です。
*2019年8月30日時点
2. 構成国と構成銘柄を大解剖!
それでは、さっそく上場MSCI世界株の中身について、マンスリーレポートをもとに、詳しく見ていきましょう。
連動対象指数の国別構成比
※マンスリーレポート(2019年9月末時点)より抜粋
上場MSCI世界株の連動対象指数は、48カ国の国で構成されていますが、実はその内訳の約6割がアメリカです。アメリカは世界最大の金融市場を有しており、時価総額ベースで全世界の40%以上を占めているのですが、対象国の選定条件に市場の健全性や外国人比率等を加味して48カ国にしているため、相対的に米国が占める割合が上がり、6割程度になっています。
そして、連動対象指数の組入銘柄も、私たちの生活に身近な米国の大企業が中心です。
連動対象指数の上位組入銘柄
※マンスリーレポート(2019年9月末時点)より抜粋
※上記銘柄については、個別銘柄の取引を推奨するものでも、将来の組入れを保証するものでもありません。
上位10銘柄が全て米国株で驚かれる方もいらっしゃるかも知れませんが、組入銘柄は時価総額順になっており、米国にはそれだけ巨大な企業が多いということです。
3. パフォーマンスは?
では、パフォーマンスはどうでしょうか。2011年3月の上場以来の基準価額の推移を見ると、2008年のリーマンショックからの景気回復期だったこともあり、途中停滞することはあっても長い目で見ると好調なことが分かります。上場MSCI世界株の基準価額は、上場してからこの8年半で約2倍になりました。
景気の波はあっても世界は少しずつ着実に成長するだろう、という考えの下、個人投資家から長期投資のために選ばれているのも納得です。
上場MSCI世界株の基準価額と純資産総額の推移
(2011年3月3日~2019年9月30日)
※1 信託報酬控除後の基準価額を表示しています。
※ グラフおよびデータは過去のものであり、将来の運用成果などを約束するものではありません。
※ ベンチマークは、グラフの始点の基準価額に合わせて指数化しております。
※当該実績は過去のものであり、将来の運用成果等を保障するものではありません。
4. 上場MSCI世界株が人気の理由
上場MSCI世界株の強みはなんといっても世界全体の成長性に丸ごと投資ができることです。
現在は米国の割合が6割ですが、組み入れる国や銘柄、割合は毎年見直しが行われています。2018年からは中国が新たに対象国入りし、現在は組入第3位の国になるなど、世界の変化が反映されています。このように、必要に応じてメンテナンスが行われるため、自分で銘柄を入れ替えなくても世界経済の変化を捉えた投資が可能です。
5. これ一本に投資しておけばいいの?
上場MSCI世界株は、世界全体の企業の成長性に投資ができる銘柄なので株式投資はこれ一つでカバーできるのですが、異なる資産クラスの商品、具体的には、債券やリート(不動産投資信託)といった商品と一緒に投資することで、投資効率の向上が期待できます。 また、日本を除く世界に投資するよう設計されているので、既に日本株を保有している方にとっては投資市場の補完ができ、相性の良い銘柄と言えます。
ただし、アメリカ企業の個別株や先進国株のETFといった商品の場合、投資先が重複してしまうため、上場MSCI世界株との組み合わせ方が効果的とは言えないかもしれません。どの国にどれくらいの割合を投資しているかといった投資市場のバランスを考えてみるのもいいかもしれません。
異なる資産クラスの商品を考える場合、たとえば当社の上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)や、上場インデックスファンド新興国債券(1566)、上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)(2552)などへの投資が一案です。
6. 上場MSCI世界株の基本情報
基本情報は以下でご覧いただけます。
また、マンスリーレポートでは、業種別の投資配分やファンドの騰落率なども詳しくご紹介しています。
1554 - 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 (愛称:上場MSCI世界株)
商品トップページ
留意事項
商品概要
投資を始めたいけどどれを選べばいいか分からない、日本株や日本株の投資信託は持っているけど海外資産にも分散投資してみたい、という方にぴったりの上場MSCI世界株。皆さまの投資にご活用いただけますと幸いです。