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中国ETFで巨大市場の未来を掴む、1322 上場インデックスファンド中国Ａ株（パンダ）E Fund CSI300で簡単に
- 2025年4月28日
中国は日本に隣接する大国でありながら、中国株は依然として多くの謎に包まれた市場です。そんな中国株の現状と将来について深掘りするため、当社社員の柴本 翔（以下、柴本）が、中国の資産運用会社E Fund社の范氷様（以下、范）と対談を行いました。なお、E Fund社は「日中ETFコネクティビティ」と称される日中間の相互投資スキームにおける当社のパートナーです。
柴本 中国株は、不動産不況や米国の制裁関税などのネガティブなニュースがある一方、アリババやDeepSeekなどのAI企業の成長などポジティブなニュースもあります。単刀直入に伺いますが、中国株は投資対象として魅力的ですか？
范 中国株が投資対象として魅力的な理由は三つあります。
まず、中国の経済政策とファンダメンタルズです。期待された政策が徐々に実現されることで市場の信頼が高まると考えます。全国人民代表大会で提案された赤字率の引き上げ、特別国債の発行増加、消費刺激策などが具体例です。最近のマクロ経済データも改善を続けており、社会融資総額やPMIなどの指標の好転、不動産市況の底打ちを示すデータなどが、中国株市場を支える要因となっています。
次に、中国の産業構造の転換です。人工知能を代表とする技術進歩が産業発展を促進し、中国の技術産業のグローバル競争力が向上する好循環が生まれています。これにより、中国の技術産業は今後も成長を続けると期待されます。
最後に、世界の他の主要国の技術関連銘柄と比較すると、中国の技術関連銘柄は割安といえます。技術革新と政策支援による長期的な成長の可能性を考慮すると、中国株は投資家にとって非常に魅力的な投資対象だと個人的に思います。
柴本 中国は経済大国でありながら、中国株に投資している日本人はまだ少ないです。その理由として、中国株の将来性やリスク分散メリットが十分に伝わっていない面があります。他方、中国特有のリスクを恐れている面もあると思います。具体的には、アメリカの制裁関税や急速に進む少子高齢化のリスクについてどう思いますか？
范 関税問題についてですが、中国は貿易構造の最適化を成し遂げ、アメリカへの貿易依存度を減少させています。その要因として、代替商品や技術開発による国産化の成功、そして巨大で成長を続ける国内市場があります。また、中国は世界で2番目に大きな経済国であり、2022年以降、中国市場とアメリカ市場の相関が弱くなっているため、中国市場への投資はリスク分散にも役立ちます。
少子高齢化問題については、中国は一連の対策を講じています。例えば、AIやロボット技術の進歩を通じて労働生産性を向上させています。
柴本 当社には「1322 - 上場インデックスファンド中国Ａ株（パンダ）E Fund CSI300」という、中国のCSI300指数に連動するETFがあります。また、東証には様々な種類の中国ETFがあります。CSI300指数とその特徴は何でしょうか？
范 CSI300指数は中国を代表する株式指数の1つであり、中国市場の動向を反映する重要なベンチマークとして、国内外の投資家に広く利用されています。中国には上海証券取引所と深圳証券取引所という2つの大きな取引所があり、CSI300指数はこれらの市場で時価総額と流動性の高い300銘柄に投資します。その構成銘柄の業種も幅広く分散されています。
柴本 他の中国株ETFは、投資対象が特定の市場に限定されていたり、必ずしも大型株ではない場合や特定のテーマに連動するものもあります。御社について簡単に紹介していただけますか？
范 E Fund社は2001年に設立された運用会社です。2024年末時点で、運用残高総額は3.5兆元（約75兆円）を超え、中国の業界をリードする資産運用会社の1つです。
柴本 1322 - 上場インデックスファンド中国Ａ株（パンダ）E Fund CSI300は2008年4月に上場し、今年で上場17周年を迎えました。当時、中国市場は海外からの投資に対して厳しい規制がありましたが、このETFはその問題を解決し、世界で初めて中国本土の株に投資できるETFとなりました。（当社調べ）
范 「パンダ」という愛称がいかにも中国らしくて素敵ですね (笑)
柴本 1322 上場パンダの市場価格は、2025年4月25日の終値で1口7,876円。1万円以下で中国を代表する300銘柄にまとめて投資できるのは嬉しいですね。 ※手数料などの費用は含みません。
