拡大する米国ETF市場

世界のETFニュース

  • 2019年04月10日

拡大する米国ETF市場

ここ数年、米国ではETFが非常に人気となっている。10年前には5,000億ドル程であった米国市場のETF残高は、2018年12月末時点で3兆ドルを超えており、過去10年間で6倍にまで米国ETF市場が急拡大していることになる。

米国ETF市場の急拡大の背景には、個人投資家の投資が活発であることが背景にあると言われている。なぜなら米国市場のETFは、個人投資家が50%以上を保有しているのだ。

ETFの純資産残高の推移

※信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成

日本市場のETF残高も増えているが、米国に比べると残高の伸びは限定的だ。そもそも日本における個人金融資産の総額は1,800兆円を超えるとも言われているが、そのうち50%以上が現預金で保有されている状況だ。日本では個人の投資が、米国ほど活発になっていないのが現状である。

低コスト運用の勧め by ウォーレン・バフェット

米国においては、ETFが人気となっている主な理由に「低コスト」が上げられる。

調査会社Cerulli Associatesの調べによると、米国の個人投資家がETFを選ぶ理由として最も多かったのが「低コストで運用できる」ことであった。

ちなみに、米国の著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏の投資スタイルは個別株式に対して集中投資を行うことで知られているが、個人投資家に対してはテレビのインタビューなどで「低コストで運用できるインデックス投資」を勧めている。またバフェット氏は、自分の遺産管財人に対して自身の死後に資産の90%を米国の株価指数「S&P500」に連動するインデックスファンド(ETF)に投資するよう指示している。バフェット氏も推奨する低コストで運用できるインデックスファンドすなわちETFというのが米国の個人投資家に浸透し始めているのだろう。

<バフェットからの手紙, 2013年>

バフェットからの手紙

※上記銘柄について、売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。

S&P500に投資する日興アセットのETF

バフェット氏が推奨した「S&P500」とは、スタンダード&プアーズ ファイナンシャル サービシーズ エル エル シーが開発した株価指数である。ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄で構成され、市場の時価総額の8割をカバーしており、世界最大の経済大国である米国市場の動向を表す指数として世界に広く知られている。

日興アセットではS&P500に連動するETFも取り揃えている。

1547 - 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(愛称:上場S&P500米国株)
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2521 - 上場インデックスファンド米国株式 (S&P500) 為替ヘッジあり(愛称:上場S&P500米国株(為替ヘッジあり))
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東京証券取引所のマーケットメイク制度Ver.2の「スター銘柄」にも選定

上記の2銘柄は、東京証券取引所からスター銘柄として選定されている。2019年4月より東京証券取引所はマーケットメイク制度Ver.2という制度を開始した。この制度の目的は「米国ETF市場を代表するSPY(SPDR S&P500 ETF)の日本版」や「各アセットを代表するスター銘柄」を育成することにある。これら銘柄は、流動性が一層向上し、比較的大きな金額の取引でも安価かつ即時の売買が出来るようになることが期待されている。マーケットメイク制度Ver.2において、2銘柄はS&P500に連動するETFとしてスター銘柄に選定されているのだ。

もし米国株式に投資を検討されるのであれば、「上場S&P500米国株」「上場S&P500米国株(為替ヘッジあり)」をぜひ検討してほしい。

【日本取引所グループ】ETFマーケットメイク制度Ver.2における対象銘柄
※日本取引所グループのサイトに移動します。